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ガヤルドのソフトトップ、スパイダー海外試乗記

ランボルギーニ流、攻めの戦略

毎年、新車を出し続ける。国際格のモーターショーには、必ずコンセプトカーを出展する。そんなランボルギーニの戦略は、「強気」としか言いようがない。開発コストや人件費などを考えると、年間2000台ほどの生産台数のスーパー・スポーツカー・メーカーとしては暴挙ともとれる。

「新しい話題はブランドを維持するために重要であり、ユーザーがランボルギーニへの情熱を保つことにもつながっています」と、同社のCEOを務めるシュテファン・ヴィンケルマン氏。

常に新しい製品を送り出すことで、顧客に情熱を提供する。その結果として、クルマが売れる。それがランボルギーニのスタイルなのだ。実際のところ、100年に1度と言われる不況の中、ランボルギーニは成長を続ける数少ない自動車メーカーである。

2008年には過去最高の2430台へと販売台数を伸ばし、売上高は2.5%増え、販売も4億6710ユーロへと成長している。最大の市場であるアメリカへの販売台数は20%以上減少したが、その落ちこみを中東と極東アジアでの伸びで補っている。中国にいたっては支社を開設し、前年比で2.5倍に成長している。

そんな彼らのセールスを牽引するのが、ベビーランボこと、ガヤルドLP560-4だ。2003年にデビューして以降、これまでに8700台を販売している。2008年にビッグマイナーを受けたことで、再び売り上げを伸ばしている。当然、ソフトトップを持つ「ガヤルドLP560-4スパイダー」にも多大な期待が寄せられている。

ランボルギーニのV10搭載モデルはアメリカが最大の市場であり、CEOを務めるシュテファン・ヴィンケルマン氏も今年は厳しいビジネス環境になると予測はしているが、それでも南ヨーロッパのような古くからの市場の安定と、中東や中国のような成長市場をしっかりケアすることで成長する可能性も考えているという。

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