【また観たい】累計興行収入1兆円超! 『ワイスピ・シリーズ』を彩った伝説の国産車たち
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 39
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2023年5月19日より、『ワイルド・スピード』シリーズの最新作である『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』が公開されています。シリーズ10作目となる本作では、『ワイルド・スピード』史上最高額となる、3億ドル(約422億円)もの制作予算が投じられたといい、超ド級のカーアクションにも磨きがかかっています。
最新作の興行収入は全世界で5億ドル(約700億円)、全シリーズの累計興行収入に至っては70億ドル(約1兆円)を突破し、歴史的メガヒットシリーズへと成長した『ワイルド・スピード』は多くの国産スポーツカーが登場することでも知られています。
アメリカを中心とした国産スポーツカーブームを巻き起こし、日本でもJDMスタイルが逆輸入されるなど、日米のカーカルチャーに大きな影響を与えた名車たちは、後日オークションにて高額で取引されたことも話題となりました。今回は、そんな名シリーズで話題となったクルマたちを振り返ります。

シリーズにおいて最も有名な国産スポーツカーのひとつと言えるのが、日産「スカイライン GT-R(R34)」です。
主人公のひとりであるブライアンの愛車として登場するスカイラインGT-R(R34)ですが、なかでもシリーズ4作目の『ワイルド・スピード MAX』では主役級の活躍を見せます。
同作で登場するのは「ベイサイド・ブルー」に輝く個体ですが、実際にはほとんどのシーンで“GT-R風”にカスタマイズした「スカイラインクーペ(GT-T)」が用いられていたようです。しかし、2023年5月には、作中で使用された唯一の本物のスカイラインGT-Rが海外のオークションに登場し、話題を集めました。
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このスカイラインGT-Rは、135万7000ドル(約1億9000万円)という超プレミア価格で落札されています。オークションの主催者によれば、この金額はスカイラインGT-R(R34)史上最高落札額だったようです。
ちなみに、シリーズでは「ハコスカ」の愛称で知られる「スカイライン2000GT-R」や、「スカイラインGT-R(R33)」、現在販売中の「GT-R(R35)」などの姿も見ることができます。
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スカイラインGT-R(R34)と並んでファンの多い名車となっているのが、トヨタ「スープラ(A80)」です。記念すべき最初の作品である『ワイルド・スピード』では、オレンジ色に彩られたスープラ(A80)が登場します。
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仲間たちから「0-400mを走るのに“10分”かかる」と言われるほどダメージを受けた状態で運び込まれたこのスープラ(A80)ですが、搭載されているエンジンが「2JZ」であることがわかると「コイツは無敵のマシンになる」と称されます。
その後、仲間たちの手によって最強のマシンへと生まれ変わったこのスープラ(A80)は、ストリートレースでフェラーリ「F355」を出し抜くほどの実力を見せます。また、物語の後半では、主人公の一人であるドミニクが駆るダッジ「チャージャー」とストリートレースを行いますが、このシーンはシリーズ随一の名シーンと呼ばれています。
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この個体も、2021年には海外のオークションに登場し、55万ドル(約7700万円)という超プレミア価格で落札されたそうです。
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『ワイルド・スピード』シリーズといえば、上で紹介した2台以外にも、マツダ「RX-7」やホンダ「S2000」、三菱「エクリプス」や「ランサーエボリューション」など、往年の国産スポーツカーが脇を固めています。
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特に2作目に登場した三菱「エクリプススパイダー」は、北米モデルだったものが映画公開後に左ハンドルのまま国内でも販売された経緯があります。
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一方、シリーズをよく見渡せば、意外な日本車も発見することができます。たとえば、スピンオフ作品である『ワイルド・スピード スーパーコンボ』では、わずかに映るトヨタ「ランドクルーザー(60系)」を確認することができます。
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1980年から1990年にかけて販売されたランドクルーザー(60系)は、それまでの無骨なスタイルから一転し、乗用車としての快適性を高めたモデルです。その扱いやすさから日本はもちろん北米でも大きな成功を収めていることから、シリーズに登場するのも納得の1台と言えそうです。
そのほか、レクサスのスーパースポーツカーである「LFA」や、東京モーターショー2013で公開されたコンセプトカー日産「IDx」といった超レアなモデルも登場しています。
最新作は大ヒット上映中(執筆時)ということで、まだの人も、もう見たという人も改めて過去作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
写真:トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、本田技研工業、三菱自動車
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