「ヴェゼル」がオフ顔の新グレード追加で「クロストレック」や「WR-V」の競合車になる!
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 10
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一方、「都市型コンパクトSUV」として確固たるポジションを築き上げてきたヴェゼルに対してアウトドアスタイルの新グレードが登場したことで、これまでライバルと考えられることの少なかったモデルが新たに比較検討の対象となる可能性があります。
その筆頭格が「スバル クロストレック」です。
ヴェゼルとクロストレックは、コンパクトSUVという点で共通しているものの、これまでは「都会派」のヴェゼルと「アウトドア派」のクロストレックという位置付けであったため、両車が競合するケースはそれほど多くはありませんでした。
しかし、両車のボディサイズを比べると、ヴェゼルが全長4330mm×全幅1790mm×全高1580mm、クロストレックは全長4480mm×全幅1800mm×全高1580mmと大きな違いはありません。
また、今回のマイナーチェンジでヴェゼルのエントリーグレードであったガソリン車のFFモデルが廃止となったため、両車の価格帯についても重なる部分が大きくなりました。
とはいえ、もちろん両車にはさまざまな違いも見られます。
たとえば、ヴェゼルは「e:HEV」と呼ばれる独自のフルハイブリッド車とガソリン車を設定しますが、クロストレックは全車がマイルドハイブリッドです。
この違いは燃費にも表れていて、ヴェゼルのハイブリッド車の燃費は24.8~25km/L(FFの場合)、全車マイルドハイブリッドのクロストレックが19.3km/L(FFの場合)と、その差は小さくありません。
本格的なハイブリッドシステムによる高い燃費性能やモーターならではのスムーズな走りを重視するならヴェゼルのハイブリッドモデルが良さそう。一方、4WDによる高い走破性を求めるなら、200mmと余裕の最低地上高をもち、スバル独自のシンメトリカル4WDを採用するなどシーンを選ばないタフな走りに定評のあるクロストレックという住み分けが見えてきそうです。
(次のページへ続く)
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