マクラーレン MP4-12Cスパイダーに海外試乗
掲載 更新 carview! 文:山崎 元裕/写真:マクラーレン・オートモーティブ
掲載 更新 carview! 文:山崎 元裕/写真:マクラーレン・オートモーティブ
MP4-12Cスパイダーの走りは、ここまでに触れたV8エンジンのパフォーマンスやエアロダイナミクスのほかに、プロアクティブ・シャシー・コントロールと呼ばれる、一般的なスタビライザーの機能を、油圧によるロール制御に担わせた、マクラーレン独自のシャシー・エンジニアリング、さらにはスタビリティデバイスのESCをさらに進化させ、トルクベクタリングと同様の姿勢制御を実行する、ブレーキステア、そしてブレーキング時にリアスポイラーを油圧制御する、エアブレーキといった先進的なメカニズムの機能によって、より魅力的なものへと導かれている。だが走行中に、ドライバーがその効果を意識させられることは少ない。あくまでもナチュラルに、そしてもちろん効果的に、これらのデバイスは互いにリンクして、機能し続けるのだ。
すでに日本でのお披露目も行われ、プライスも3000万円と発表されている、MP4-12Cスパイダー。それは2013年に日本上陸を果たすスーパースポーツの中でも、特に熱い視線を集める一台となることは確実だろう。さらにマクラーレンは、やはり2013年中には、先日開催されたパリ・サロンでコンセプトカーを公開した、究極の限定版マクラーレン、「P1」を正式発表する予定であるし、またその先には現在「P13」のコードネームで開発が進む、よりリーズナブルなモデルの量産計画もある。マクラーレンが最終的に目指すもの。それはフェラーリに代わる、スーパースポーツのトップブランドにほかならないのだろう。
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