【ダイハツ軽の真っ向勝負】スライドドア化した新型「ムーヴ」vs「タント」。選ぶなら“100mm違う全高”と“使い方”に注目?
掲載 carview! 文:koensha 24
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パワーユニットは、どちらも「KF」型 658cc 直列3気筒エンジンで共通。
NAは最高出力52ps・トルク60Nm、ターボは64ps・100Nmと、諸元も同一。いずれもCVTとの組み合わせです。
燃費(WLTCモード・FF)は、NAでムーヴが22.6km/L、タントが22.7km/L。ターボはムーヴが21.5km/L、タントが21.2km/Lと、実用上はほぼ同等水準です。
価格は、ムーヴが135万8500円~202万4000円、タントが148万5000円~210万6500円。エントリー価格で約13万円、ターボモデルで約6万円の差となります。
この差に見合うタント側の強みが、+100mmの室内高とミラクルオープンドア。この2点をどう見るかが、車種選びの軸になりそうです。
また、グレード構成にも違いがあり、タントは「標準」「カスタム」「ファンクロス」と世界観を分けた3シリーズを展開しているのに対し、新型ムーヴはカスタムが廃止されています。
ただしムーヴでは、好みに合わせて外観・内装をアレンジできるオプションパッケージが設定されています。
たとえば、「ダンディスポーツパッケージ(12万9910円)」はダークメッキやエアロ調ガーニッシュを採用し、精悍さを演出。「ノーブルシックパッケージ(18万7770円)」はカッパー加飾+ソフトレザー調シートを採用し、上質感をプラスできます。
各パーツは単品でも選択可能で、“自分流カスタム”を楽しむ余地があるのはムーヴの魅力のひとつといえそうです。
タントは、頭上空間と大開口ドアという独自の強みを磨き、シリーズ展開の幅広さで多様なユーザーに応えるモデルです。
一方の新型ムーヴは、セミハイトとスーパーハイトの中間ともいえる全高で、機械式駐車場にも対応しつつ、スライドドアの利便性を備えた新しい立ち位置を提示しています。
メーカー担当者が語った「新型ムーヴにはライバルはいない」という言葉が、その個性を端的に表しているのかもしれません。
(終わり)
(写真:ダイハツ)
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