【約300万円でも納得の軽】 三菱新型「デリカミニ」に試乗。最上級「デリマル パッケージ」が見せた“普通車超え”の乗り味とは

新型デリカミニ

高すぎると言われた新型「デリカミニ」、フタを開ければ大人気

8月に三菱「デリカミニ」のフルモデルチェンジ情報が報じられたときのインパクトは、非常に大きなものでした。

「2年ちょっとでフルモデルチェンジしてしまうのか」という意外性はもちろん、一見するとほとんど変わっていないように見えるスタイリング、なにより最上級グレードでは300万円近くになるというアナウンスには「そんな高価な軽自動車は売れないよ」という声も上がっていました。

しかしながら、市場ではまったく違う反応となったようです。

10月29日の正式発売時に発表されたデリカミニの事前受注は1万台超えと、月販目標台数4000台を大きく上回っただけでなく、なんと260万円を超える最上級仕様である「デリマル パッケージ」が7割近い人気を集めています（TプレミアムとGプレミアム、両グレードのデリマルパッケージの合計）。

さらに軽スーパーハイトワゴンとして異例なのが、4WD比率が53％と半数を超えていることです。

新型デリカミニの4WDは、従来モデルと同じく、デリカの伝統を受け継ぐ味付けの専用サスペンションを与えられ、タイヤもわずかに大径サイズとなっています。4WD比率が高いということは、クロスオーバーSUVらしいルックスに見合った走破性を求めるユーザーがそれだけ多いということなのでしょう。

というわけで、筆者の新型デリカミニ初試乗の相手は、最上級グレードの4WD、そしてターボエンジン車となりました。

具体的にいえば「T プレミアム デリマル パッケージ 4WD」。価格は290万7300円という超高価格な軽自動車です。

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