スバルはなぜ“おしゃれ風”を拒むのか? ダサさに宿る本質と、その尊さについて
掲載 carview! 文:伊達軍曹 76
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スバル車のデザインが、現状のままの「垢抜けない感じ」であり続けてほしいもうひとつの理由は、あの垢抜けない感じこそが、スバル車ならではの魅力を構成するテクニカルな要因のひとつであるからだ。
例えば今年4月に発表された新型スバル「フォレスター」は、試乗の結果「素晴らしいSUVである!」と確信したが、同時に「やはり垢抜けないデザインである」とも確信した。
ダサくはないかもしれないが、超スタイリッシュとは言い難いだろう。
そんな新型フォレスターも――デザイン素人の筆者が軽口を叩いて本当に恐縮ではあるのだが――パパッとデザインを変更してやれば、あっという間にけっこうスタイリッシュになる。
どうすれば良いかといえば、上屋を絞り(キャビン上部の容積を小さくして)、タイヤの外径を大きくしてやればいいのだ。
たったそれだけで印象は大きく変わり、「今度のフォレスターはおしゃれだね! スタイリッシュだね!」という意見が主流となるだろう。
しかしスバルは絶対にそれをしないだろうし、事実、しなかった。なぜならば、上屋を絞れば居住性と視界性能が犠牲になり、タイヤの外径を大きくすれば、燃費も乗り心地も経済性も犠牲になるからだ。
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