最強ポルシェ911GT2RSに「ポルシェは乗りやすくなった」は通用しない
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ポルシェジャパン 2
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ポルシェジャパン 2
外観も物々しい。ターボ Sや「911 GT3 RS」以上に大きく口を開けたフロントエプロン、地面ギリギリの低さのリップスポイラー、固定式リアスポイラーに、大型リアディフューザーなど、沢山の空気を取り入れるため、あるいはエンジンを冷却するため、更には車体を地面に押し付けるための無骨なディテールが各部に取り入れられている。
実は床下を見ても、「911 GT3 カップ」から流用したフロントディフューザー、拡大されたエアガイドベーン、フラットフロア等々が採用されて、ダウンフォースを稼ぎ出している。サーキット用セットアップでのトータルダウンフォースは450kgにも達する。
この空力で路面に押し付けられるタイヤは、前265/35ZR20、後325/30ZR21という前後異径のウルトラハイパフォーマンス仕様。サスペンションにはフルピロボールジョイント、倒立式ダンパーなどが採用され、PTV Plusやリアホイールステアも標準で装備される。
ここまででも十分、お腹いっぱいという感じだが、ポルシェはこれでもまだ飽き足らないという人のために“ヴァイザッハ パッケージ”を設定している。チタニウム製ロールケージ、鍛造マグネシウム製ホイール、CFRP製のルーフとシフトパドル、そしてスタビライザー及びリンク等々のパッケージで、更に27kgの軽量化を可能にする。その代償は2万9750ユーロ、ざっと400万円である。
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