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マイチェンしたBMW 7シリーズの目玉は巨大グリルだが、意外や乗り心地が大きく改善

40%も大きくなったグリルだがバランスはいい

最近のBMWは乗りに乗っている。昨年から「Z4」と「3シリーズ」と「8シリーズ」をフルモデルチェンジし、SUVでは「X7」もローンチしたばかりだ。ラグジュアリーブランドの進化は全世界的なものだが、BMWは新しい考えで新型車を開発している。ドライバーズカーでありながら、自動運転技術にも積極的で、電動化では「i3」と「i8」をライバルよりも先に市販した。自動運転ではメルセデスと協業するなど、次世代の高級車のあるべき姿を模索している。

今回はマイナーチェンジした「7シリーズ」と「8シリーズカブリオレ」の試乗会をレポートしよう。

まずは最高級サルーンの新型7シリーズから。デザインのトピックは大きくなったキドニーグリルだ。キドニーグリルは1933年から採用されたが、そもそもグリルの奥に置かれたラジエーターを冷やすためのモノで、当時のエンジンは天地が高いので、グリルは縦長だった。だが現在は空気抵抗軽減のために、エンジンフードが低くなり、グリルも横長になってきた。

新型7シリーズは他のプレミアムブランドと差別化するために顔の個性を重視している。キドニーグリルは面積で40%も大きくなっているが、横に広がったのではなく、縦に伸びてボンネットまでせり上がってデザインされているのが新しい。会場のホテルでは大型SUVの新型「X7」と並んでいたが、こちらのキドニーグリルはさらに縦長で、ややアグレッシブに見えた。一方、縦横比のバランスが良い7シリーズのニューフェイスは悪くないと思った。

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