マイチェンしたBMW 7シリーズの目玉は巨大グリルだが、意外や乗り心地が大きく改善
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:BMWジャパン 1
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試乗したのは「750Li xDrive」。最高出力530ps、最大トルク750Nmの 4.4L V8ガソリンエンジンが搭載され、パワーも向上している。シリーズ最高出力のV12(600ps、850Nm)に迫るといえば、その強烈なパワーが想像できるだろう。0-100km/h加速は4秒と、本格スポーツカー並の速さをもっている。
もっともV12はBMWが本気になってチューニングすると1000Nmのトルクは可能らしいが、もはやその大トルクを受け入れるギアボックスが見当たらないらしい。
新型7シリーズには新開発のZF製8速AT(ステップトロニック)が採用され、高速燃費を改善。WLTP(新排ガス測定モード)やRDE(リアルドライブエミッション)に対応している。
エンジンは相変わらず気持ちよく回るし、低速トルクは十分すぎるほど豊かだ。町中を低速で走ってもストレスはなく、微妙なスロットルも使いやすい。スロットルペダルを蹴飛ばすように踏み込むと、ギアは一気に数段飛ばして、最高回転数まで上昇。その電光石火のような反応は見事だ。
高速クルーズでは1500rpmもあれば流れに乗ることができるし、5000rpmまで回すと、巨体がロケットのように加速する。
試乗会ではプラグインハイブリッドの「745Le」もショートコースで試乗した。こちらは3.0L直列6気筒エンジンとモーターを組み合わせるが、EV航続距離は50km以上ある。PHEVでもトランクスペースが犠牲になっていないので、余裕でゴルフバッグを搭載できるのも魅力だ。
わずかな時間しか乗れなかったが、日本ではV8ターボよりも直6エンジンをもつ745Leのほうが、使い勝手は良さそうだ。ちょっと驚いたのは乗り心地が劇的に改善されていること。ランフラットタイヤにも関わらず、スムースで気持ちいいサスペンションの動きだった。マイナーチェンジ前の7シリーズよりも、脚の関節が動くようになった気がする。BMWは7シリーズから乗り心地を意識していると思った。
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