コンパクトSUVのGTI!Tiguan新グレード試乗
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、VGJ
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、VGJ
さて、ティグアン「スポーツ&スタイル」だが、試乗を終えたところで頭に浮かんできた言葉があった。それは「ティグアンのGTI」。200psの2リッター直噴ターボエンジンがもたらす加速は、ティグアンの車重がゴルフより200kg近く重いためゴルフGTIほど鮮烈ではないが、それでも高性能過給器エンジン独特の爽快な加速感が気持ちよく味わえる。乗り心地の面で16インチより若干タイヤの存在を意識させるものの、17インチタイヤによる一段と手応えのクイックなハンドリング感覚も、GTI風といえるかもしれない。
しかしその一方で、いわばゴルフのTSIに相当する日本におけるティグアンのベーシックモデル「トラック&フィールド」も、これはこれでまったく不満のないレベルの走りの資質を持っているといっていい。だからこれも充分にアリだと思うが、そこにプラスアルファの何かが欲しいのであれば、「スポーツ&スタイル」を選択する価値があるということだ。その際、「スポーツ&スタイル」にのみオプション設定されているレザーシートを奮発してラグジュアリーなインテリアを演出するとか、開放感のある室内が好みであるなら電動パノラマスライディングルーフをオプション装着するのもいいだろう。
ひと回り高性能で、感触も一段とスポーティな、ちょっとプレミアム風味のティグアン、それが新登場した「スポーツ&スタイル」の存在価値だろうと思う。
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