ルノー・ウインド試乗! 中身もスゴイ実力派
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
ルノーから、素敵なネーミングをもつオープンカーが登場した。「ウインド」と名付けられたこの2シーターオープン(ルノーはクーペロードスターと呼んでいる)は、楽しさと快適性、個性と実用性を驚くほど高いレベルで融合したモデルだ。眺めているだけで頬が緩んでくるキャラクターから、雰囲気を楽しむために乗るニッチカーだと思う人も多いだろう。乗るまでは僕もそう捉えていた。けれど、なかなかどうして、中身は一級品のドライバーズカーであり、走り出してからも頬は緩みっぱなしだった。
ベースとなったのはルノーのコンパクトカーであるトゥインゴ。しかしウインドは、トゥインゴの屋根を切り取って、はい出来上がり、というチョチョイのチョイでつくったクルマではない。僕の見る限り、内外装の目に付く部分にトゥインゴからの流用品はなく、頭のてっぺんからつま先まで、ウインドのために一からデザインされたパーツで構成されている。
最大の特徴は、ソフトトップの長所を採り入れることに成功した電動回転格納式ルーフだ。キャビン内のフックを手動で解除してスイッチを押すと、あっと驚く素早さでルーフが持ち上がり、そのまま180度反転する形でリアフード内の専用スペースに格納される。開閉にかかる時間はわずか12秒。これは平均的な電動格納式ハードトップの約半分であり、ソフトトップに匹敵する。開閉時間が長いと、面倒になってなかなかオープンにしなくなるものだが、ウインドならちょっとした信号待ちでも気軽にルーフを開ける気になるし、雨が降ってきたら素早くクローズドにすることも可能。ウインドのオーナーになったら、近距離ドライブでも積極的にオープンで走りたくなるに違いない。
オープン時の快適性は高い。ルーフを開けた状態でもシート背後には天地の低いリアウィンドが残り、それが後方からの不快な風の巻き込みをほぼ完全にシャットアウトしてくれるからだ。筋金入りのオープンカー好きに言わせれば「開放感が物足りない」となるだろうが、このぐらいがちょうどいいと感じる人も多いはず。実際に走れせてみれば、サンルーフとは比べものにならない開放感を体感できること請け合いだ。
また写真ではわかりにくいかもしれないが、シート後方にはちょっとした荷物用スペースがあり、ブリーフケース程度ならわざわざトランクに積み込まなくてもOK。トランク容量も270Lと十分な容量を確保している。しかもルーフはラゲッジスペースの上に収まるためオープンにしても容量が減ることはない。カップルで小旅行に行ったものの、荷物のせいでオープンにできないという、この種のクルマにありがちな残念さを感じないで済むのは嬉しい部分だ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?
トヨタ・スバル・マツダが発表した“三者三様”ハイブリッドはいつ・どのモデルに搭載されるのか?
三菱「デリカミニ」と「eKスペース」が一部改良。デリカミニの人気グレードやカラーも公開
【100万円超えオーブンも】超高級家電でキメたレクサス公式「GX」が“ロールス的な世界”に到達
新型「X3」が「1シリーズ」級の未来感で爆誕。超スッキリ×イルミで新世代BMWデザインが完成
【また売れそう】新型「フリード」プロトタイプ試乗 見た目だけじゃなく走りも全方位アップデート
【仲良くしろ!】EV信者×アンチEVのドロ沼論争が今度は“マンションの資産価値”問題に発展