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次期パンダはどうなる? イタリアで販売台数1位の次期型は歴代最大の進化となる可能性

いつの時代も可愛く、実用的なパンダ

「500(チンクエチェント)」の人気が高い日本では影が薄いが、本国イタリアでは昨年もダントツ1位の販売台数をマークし、押しも押されぬベストセラーとなっているフィアット「パンダ」。現行の3代目パンダは2011年の登場であることを考えると、モデルライフ12年目で他を圧倒する売れ行きは敬服するばかり。が、そろそろフルモデルチェンジの時期が気になってくる。そこで今回は、ネット上でも噂が出始めている次期パンダについてその姿を探ってみたい。

まず、パンダの歴史を振り返っておくと、オリジナル「チンクエチェント」の系譜に連なるフィアットのベーシックカーとして初代がデビューしたのは1980年。ジウジアーロによる直線基調のスタイリングはシンプルな美しさと優れたパッケージングを両立しており、初代は20年近く生産される名車となった。

>>初代フィアット パンダはこんなクルマ

2003年にデビューした2代目はトールワゴン的なスタイリングと5ドア化されたボディでユーティリティを高め、SUVテイストの「4×4」など様々な派生車種も合わせ2011年まで生産された。

>>2代目フィアット パンダはこんなクルマ

同年にバトンタッチを受けた現行の3代目は、2代目と同様にやや背高めのボディながら、スクワークルと呼ばれる四角と丸を組み合わせたデザインでファニーな印象を強め、現在まで売れ続けている。

>>現行フィアット パンダはこんなクルマ

次期型では電動化は必須

長年にわたってイタリアンベーシックカーの代表を務めてきたパンダだが、各世代モデルに共通の特徴は、スペース効率の高さ、必要十分な運動性能、そしてリーズナブルな価格など。よって、次期パンダもスクエアを基調とした実用本意のスタイリングと、車両価格を高騰させないマイルドなパワートレーンを採用してくる可能性が高い。

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一方で、新型の最大の関心ゴトとなりそうなのは電動化への対応。特に各世代のモデルライフの長さを考えると、パンダは10年程度は作り続けることが前提となるから、次期型では電動化は必至。この点、フィアットの親会社ステランティスでは、欧州で販売するプラグインハイブリッド(PHEV)も含めた電動車の割合が2030年までに70%以上になるとしており、まとまった台数が見込めるパンダの電動化は最重要課題となる。

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次期パンダのヒントを秘めたコンセプト「チェントベンティ」

<EVのコンセプトカー チェントベンティ>

さて、そのうえで次期パンダの未来像を探るうえで参考になる情報はすでにいくつか出ている。まずひとつは、フィアットが2019年に発表したコンセプトカー「チェントベンティ」だ。フィアットの創業120周年を記念して作られたチェントベンティは、スクエアなフォルムが特徴のコンパクトカーだった。

チェントベンティはコンセプトカーとして発表され、次期パンダのコンセプトカーと特定されたわけではないが、そのコンセプトは「Affordable but Cool(手が届きやすく、でもかっこいい)」というもので、これはパンダが掲げるテーマに通じるものがある。

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チェントベンティの機関面における特徴としては、EVを前提としており、航続距離は100kmから500kmまで、ユーザーが100km単位で選択可能と発表されていた。つまり使用するシーンに応じて長距離を乗らない人はバッテリー容量を少なくして、そのぶん価格を安く。長距離を走りたい人は500kmのフルスペック仕様が選べるというものだった。発表から3年経っているのでそのままのスペックで登場するかどうかはわからないが、みんなに親しまれるコンパクトカーとして理にかなった展開といえるだろう。

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EV&内燃機関に対応するCMPプラットフォームを採用する可能性も

さて、もうひとつはステランティス・グループのモジュラープラットフォーム「CMP」を採用する可能性だ。このCMPは内燃機関車(ICE)と完全電動車(EV)のどちらにも対応できる柔軟性を持ち、つい先日、日本でも公開された同じステランティス・グループの「ジープ アベンジャー」もCMPを採用し、内燃機関車とEV双方をラインナップするといわれている。

<ジープ アベンジャー(国内未導入)>

オフロードのイメージが強いジープとパンダが同じプラットフォームを共用するとは驚きだが、同グループに属するプレミアムブランドのアルファ ロメオもすでにステランティス共通のプラットフォームを採用するようになってきた。開発コストがかさむプラットフォームはできるだけ数を絞るのが経営の定石だから、次期パンダも例外とはならないだろう。したがってこの場合、パワートレーンの種類はEVに絞られない可能性がある。

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最大のプライオリティはサイズとデザインのバランス

フルEVとして登場するケースと、モジュラープラットフォームを採用し、エンジン車とEV車の両方が登場するケースも、避けられないのはボディサイズの拡大だ。現行パンダは全長3655mmだが、CMPを採用するコンパクトカーでは他にステランティスのプジョー「208」が挙げられるが、そちらの寸法は全長4095mmで、パンダの上のクラスに位置する。

ちなみにチェントベンティのボディサイズは全長3680mm×全幅1740mm×全高1527mmで、サイズ的には現行パンダと同じAセグメントに属するが、EVで航続距離を確保するとなると、床下のバッテリースペースを広く確保せざるを得ない。というわけで、現実的な落としどころとして、次期パンダは全長3700-3800mm程度に設定されるのではないだろうか。

>>プジョー208はこんなクルマ

サイズ拡大は室内スペースの広さに比例するものの、ユーザーの一番の関心事と思われるデザイン面では、あまりデカいと可愛さが削がれることになりかねない。ここは、かわいい系デザインを作るのがうまいフィアットの仕事ぶりに期待だ。

というわけでイタリアンベストセラーモデルの10年以上ぶりのフルモデルチェンジということで大いに期待が高まる次期パンダ。引き続き、ステランティスからの情報発信に注目していきたい。

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<終わり>

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