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Cクラスワゴン国内試乗 セダン以上に注目の1台

敢えてセダンと比較してみると…

走りの手応えは、基本的にセダンとほとんど変わりは無い。違いがあるとすれば、まず乗り心地。セダンと較べると当たりが若干硬めに感じられる。またクルマ全体の挙動も、やや重みが増しているようだ。

車内の密閉感のようなものも、ほんの少しだが損なわれている。但し、それは荷室の方から侵入するロードノイズ等によって強調されている気もしないではない。

これらの印象は60kgの車重の差とボディ剛性の差、そしてサスペンションセッティングの違いなどによってもたらされたものだが、それは敢えてセダンと比較すればの話で、単独で乗って硬いとか重いとか感じるほどではない。軽いステアリングを切り込むと以前のメルセデスからは想像できないほどの身軽さでノーズがインに向き、しかし最終的には安定した挙動に終始するハンドリングや、しなやかな乗り心地といったCクラスの個性は、ステーションワゴンでも変わらず味わうことができる。

パワートレインにもセダンとの差はなく、受ける印象もやはり同様と言っていい。仔細に観察すると、車重の差か個体の差か、C200コンプレッサーでは走り出しでアクセルを踏み込み、クルマが動き出すまでのわずかな間が気になる感もあったが、それも重箱の隅を突かなければ気にもならないような話。動力性能には十分満足できる。

気になる荷室の使い勝手も、よく練られている。低いところから開くリアゲートを開けると、開口部とフロアに段差が無いため荷物をスムーズに出し入れできることが解る。容量もそうだが広さも、幅方向は最大110cm近く、奥行きも後席を倒せば180cm以上のものを飲み込むほどと十分に確保されている。従来から使われている、ワンタッチで収納できるトノカバーも使いやすい。フロア下に小物などを収納する場所が無いのだけは残念だが、不満と言えばそのぐらいである。

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