Cクラスワゴン国内試乗 セダン以上に注目の1台
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:荒川 雅臣
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まず目をひくのは、そのスタイリング、特にリアビューである。先代では大きく寝かされていたリアゲートの角度が明らかに起こされ、そこには正統派のワゴンらしいフォルムが形づくられているのだ。
もう少しよく観察してみよう。サイドビューを見ると、アーチ状のルーフが後方に向かってなだらかに下がっていく一方で、ウエストラインがせり上がっていき、それによって荷室部分の天地を薄く見せていることが解る。こうすることで、リアゲートを立てたにも関わらず軽快感のあるスタイリングをつくり出しているわけだ。逆に言えば、そういうデザインが出来たからこそ、リアゲートを立てることができたのである。
ボディのスリーサイズは全長4600mm×全幅1770mm×全高1460mm。先代に対して全長が50mm、全幅が40mm大きくなり、全高は逆に5mm低い。そして肝心なラゲッジスペースは、通常時で450リッター、後席を倒した状態で1465リッターを確保している。これは先代と較べてそれぞれ20リッター、そして351リッターの拡大となる。また使い勝手の面でも、後席がダブルフォールディング式ではなく、座面はそのまま背もたれを前倒しするだけのワンアクションで折り畳み可能となったことが目をひく。目一杯スペースを活用してこそ質実剛健を旨とするドイツ車には相応しい、なんて考える人は寂しく感じるかもしれないが、片手に大きな荷物を抱えていたり、あるいは子供を抱いていたりといった状況では、この方が断然扱いやすいのも、また確かだ。
ラインナップはC200コンプレッサーとC250に、それぞれエレガンスとアバンギャルドを設定したほか、ベースグレードとして先にセダンにも追加されたC200アバンギャルドを用意する。セダンの最上級グレードであるC300アバンギャルドSの設定は見送られた。装備やメカニズムに関しては、ほぼセダンに準じている。
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