新型ミニ、その走りは“脱コンパクトカー”
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
7年振りにフルモデルチェンジを果たした3代目MINIは、遠くから見る限り2代目と区別がつかないほど基本デザインを継承。これは伝統のMINIらしさを守るものとして狙い通りの結果だろう。
しかし、近づくに連れてどことなく雰囲気が異なっていることに気がつく。先代モデルはボディ色等の仕様によってはカッコいいとかシャープな印象も得られたが、根本に流れるテイストは可愛らしさを感じるものだった。しかし、新型は違う。どことなく落ち着き感があるというか、堂々としているというか…存在感があるのだ。例えるなら、数年振りに親戚の子供に会ったときの感覚。誰だかはすぐにわかるのだが、成長したな~という感覚だ。
新型MINIはボディサイズが拡大した。高さこそ大きく変わらないが、全長は約100mmも増して3835mm(クーパーSは3860mm)。全幅は約40mmも広くなり1725mm。高さが変わらず横に伸びたフォルムは、地面にドシッとたたずむワイド&ローの安定感を漂わしており、これが印象を変えているのだろう。
さらに新採用のLEDヘッドライト(クーパーはオプション)が、とてもカッコいい。夜に見ると、光るというより輝くような白さを持っており、同様に輝くフォグランプがさらに良さを増している。加えて、ポジショニングランプもLED。メインライトを囲むようにΩ型(オメガ型)にデザインされており、とてもオシャレ。オートライトが自動でヘッドライトの点灯を行ってしまうが、あえて夕刻はスモールランプで走りたい気持ちになる。
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