たとえば中年おやじがミラ トコットに乗るとどう感じるのか?
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:小林 俊樹 6
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だが、ひとたび走りはじめると最初、少々のストレスを感じる。
……ぶっちゃけ遅いのだ。
まずまず体格の良いおっさん3名が乗っていたからという部分は差っ引いて考えなければならないが、それでも、ノンターボエンジンのみとなるミラ トコットの出足は少々鈍い。「びいいいいいい~っ!」とエンジンは唸り声を上げるが、初期段階の加速がそれにおっつかないのである。
だが結局はそれも、たった2秒か3秒ほどガマンすれば良いだけの話だ。
ガバッとではなくフツーぐらいにアクセルを踏んで発進し、そして2~3秒が経過してエンジンがある程度の回転数にまで達すれば、ミラ トコットはグイグイと……というほどではないが、まぁ普通にスイスイと、おっさん3名を前へ前へと運んでいく。熱狂的な飛ばし屋諸君は「力不足」と感じるだろうが、普通の日本国民としてフツーに用を足すという観点から見るのであれば、一般道でも高速道路でも「ま、十分といえば十分でしょ」と筆者には感じられた。
ちなみにその「十分といえば十分でしょ」という感慨は、カーブを曲がる際や、減速あるいは停止のためブレーキングを行う際にも湧き上がってくる。
もちろん、クルマのタッチというのはこれよりもっともっと上質で、もっともっとシュアであるほうが望ましい。だが車両価格129万6000円の軽自動車で(G“SAIII”2WD)、なおかつ試乗車両に付いていたオプション装備を全部合わせても150万円を切る軽自動車であることを踏まえて考えるならば、筆者としては「十分といえば十分でしょ」以外の感想を持ち得ないのだ。
※本文中に誤りがあったため修正いたしました。(8月20日)
修正前:X“SAIII”2WD
修正後:G“SAIII”2WD
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