新型ティアナ試乗。伝統の寛ぎと上質な走り
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
走り出してまず感じるのは、乗り心地の良さである。といっても、ふわんふわんとやわかい乗り心地ではない。乗り心地がやわらかいというよりも、乗り心地が滑らかと表現したほうが近いかもしれない。すーっと、スムーズに滑るように走る。快適な乗り心地と安定した操縦性を両立するために、リアのマルチリンクサスペンションを新たに設計したとのことだけれど、その効果は確かに感じられる。
滑らかに走ると感じられるもうひとつの理由に、エンジンとトランスミッションがあげられる。まず4気筒エンジンは、低回転域から充分なトルクを供給する。そしてギアを持たないCVTが、変速ショックを伴わずにもっとも効率のよいエンジン回転数をキープする。この組み合わせが、滑らかな走行感覚につながっている。
街中を穏やかに走ったり、高速道路で巡航したりしているときの車内は非常に静かだ。ティアナは日本だけでなく、アメリカや中国など世界120カ国で年間60万台以上が販売されるグローバルなモデル。販売する国の道路状況や使用環境に合わせて微妙にセッティングを変えている。なかでも日本仕様は遮音材を追加するなど、特に念入りに静粛性を追求しているという。
高速道路の高速コーナーは、安定した素直な姿勢でクリアする。新型ティアナが搭載する新技術のひとつに、アクティブトレースコントロールというものがある。これは、高速コーナーなどで走行ラインが外側にふくらみそうなときに自動で内輪にブレーキをかけることで、理想のラインをキープできるという仕組みだ。このメカニズムが作動しているかどうかは体感できないけれど、新型ティアナは無理にハンドルをこじったりしなくても素直に高速コーナーをクリアすることは間違いない。
高速道路ではBSW(後側方車両検知警報)とLDW(車線逸脱警報)という、ふたつの安全装備も試すことができた(ともにオプション)。BSWとは、トランクに設置したカメラが斜め後方の死角になりがちな場所を見張ってくれる技術。この死角の位置にほかの車両が走っているのにウインカーを出して車線変更をしようとすると、警告を発してくれる。LDWは、ウインカーを出さずに車線変更をしようとしたときなど、ドライバーが意図しない車線の逸脱だと認識して警告するもの。BSWもLDWも、危険を遠ざけてくれる安全技術だ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
【あなたはどっち?】クルマの購入は計画的に! 買うなら「ローン」か「一括」か問題を考える
クルマ好き男性にそっと教えてあげたい。同乗女性からの“格付け”をガタ落ちさせる「ヤバい仕草」4選
【すでに販売枠終了の噂】新型「GRカローラ」日本初公開。台数制限ナシでもまた買えないのか…?
【アルヴェルオーナー必見】「レグノ」の新作「タイプRV」は、後席の快適性爆上がり+運転も楽しめるタイヤだった
【高性能なだけではダメ?】新型GRカローラが先輩GRヤリスを超える“伝説の名車”に育つ鍵はナラティブ(物語)にあり
【今さら聞けない】車好きが得意げに語る「FF・FR」って何ソレ? 雪道で四駆が強い理由も解説
GRスープラ“最終仕様”日本初公開に「カッコいい」「生産終了が惜しい」の声…300台限定で今春投入
【本当はどうなの?】再々販「ランクル70」オーナー評価…燃費、盗難など「不便」は当り前。MT待望論も
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!