萩原秀輝×新型Z4、刺激とラグジュアリー!
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
さて、国際試乗会の舞台になったのはスペイン南部、地中海に面したアリカンテの近郊だ。市街地からハイウェイを15分も走れば山岳地帯に入っていく。低中速コーナーが連続するので、速域は日本の山岳路に近い。異なるのは、路面が少しばかり荒れていることと途中で曲率が変わるコーナーが少なくないことだ。
ところで、試乗車は車高が10mm下がるスプリングとダンパーの減衰力が連続可変制御されるEDCを組み合わせたアダプティブMサスペンションに加え、19インチタイヤをオプションで装備。さらに、全モデルがアクセル操作に対する応答性、トランスミッションのシフト制御、パワーステアリングのアシスト量、DSC(横滑り防止装置)の機能とアダプティブMサスペンションを装備する場合はダンパーの減衰力も統合制御し、それを「ノーマル」「スポーツ」「スポーツ+」の3段階に切り替えられるダイナミック・ドライビング・コントロールを標準装備。それらの装備が、コーナーでどんな走りをもたらしてくれるのか興味シンシンだった。
さっそく、見通しのきくコーナーに狙いを定めて進入体勢にはいる。セレクターの横にあるスイッチにより、ダイナミック・ドライビング・コントロールは「スポーツ」に設定してある。ブレーキング中は、つんのめり感などの余計な姿勢変化はない。そのため、ステアリングを切り始めるときにあえてブレーキを残しても、リアの接地感が高いので危なっかしさには結びつかない。ステアリングのアシスト量は、60km/hあたりから控えめになってくるので手応えはシッカリしている。ステアリングを切り込むと、長いノーズが視界に入りそれが矢印のようになってコーナーのイン側を向いていく。したがって、ステアリング操作に対して期待以上の反応を示し、それでいて過敏すぎない。いかにも現代的なスポーツカーらしい、洗練された応答性が視覚的にも際立ってくるのだ。
にもかかわらず、ロングノーズ&ショートデッキ型フォルムを持つスポーツカーで感じがちな、ノーズだけが大きく揺れ動くような旋回中心が後ろ寄りになりすぎている違和感はない。他のBMWと同様に旋回中心がドライバーのすぐ横にある感覚が得られるだけに、クルマの動きと曲がっている実感が完ぺきに一致。しかも、コーナーの出口に向けて脱出体勢にはいると、アクセル操作に合わせて自分のすぐ後でタイヤが路面を蹴っている感覚が腰のあたりに伝わってくる。こうした、操作に対するクルマの反応の表現力の強さと多様さは新型Z4ならではの魅力だ。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタの新型EV『bZ3X』に採用、エアコン送風口に「超薄型レジスタ」…豊田合成が開発
電気自動車の新たな可能性を見出す痛快BEVスポーツ。ル・ボラン編集部が選ぶ! 「EVアワード」ヒョンデ・アイオニック 5 N
「BEVは雪道に強い」はホントか。ボルボの後輪駆動BEV、EX30でモーター駆動制御の所作を体感
「これがジャガー?」ポップな丸文字ロゴに昔からのファンはビックリ! 英国の伝統「ジャガー」が新たに目指すものとは?
角田裕毅、F1開幕戦初日は4番手好発進! しかしチームも平常心「バランスも特に問題ない。集中し続けていくだけ」
光岡『ファイナル ヒミコ』発表、17年の歴史に幕 中古車ベースで生産
キモチいいステーションワゴン!──新型トヨタ クラウン・エステート試乗記
10%の英ドライバーは故障につながる、ある単純な部品を一度も点検していない!?
バイクのある日常をテーマにしたイラスト展「HAVEABIKEDAY.Vol.7」がユナイテッドカフェ世田谷店で3/19~31まで開催!
新しい「“マイナ”免許証」まもなく交付スタート! これまでにない「カード一体化」でどんなメリットがある? 「更新が楽」「ちょっと安くなる」ことも 特徴は?
ランエボ使いが[ドイツ製スポーツカー]を20年以上も相棒にした本当の理由ってなんだ?
「フォルクスワーゲン・IDバズ カーゴ」が「フリート ニュース アワード 2025」で「ベスト スモール バン」に選出
【実際どうなの?】「WR-V」オーナーのガチな本音…コスパは魅力的。でもやっぱり“割り切り”が必要!
「ジムニー」の“進化”を大胆予想。軽、3ドアのシエラ、5ドアのノマドときたら…次はピックアップトラックで決まり⁉︎
やっと出た「エステート」にもマット塗装追加! “ザ・クラウン”でしか買えない特別仕様車は今夏発売
【やっと】「エステート」発売。フルフラットな広大ラゲッジで史上最もアクティブなクラウン…635万円から
欲しくても買えない…注文殺到で長納期化の「ランクル」や「ジムニー」。なぜメーカーは増産しないのか?
レクサス「LM」が前年比477%増と売れまくり。1500万円超の高額車をヒットさせるトヨタの“したたかさ”
“トランプ関税”で次期シビックがメキシコ産から米国産に?「アメリカ・ファースト」が日本車に与える影響とは
【1年半遅れ】今春登場の新型「ムーヴ」…HEVナシ、20万円値上げも“スライドドア採用”で一発大逆転へ
「やっちゃえ日産」よ再び! 余計なお世話は承知の上で、今必要なのはe-POWERだけじゃなくてこんなクルマ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!