リンカーンMKX 個性も迫力もアメリカンサイズ

直感的な操作ができる「マイ・リンカーン・タッチ」

さらに注目は続く。シートクーラー＆シートヒーター・ステアリングヒーター・7色に変化する間接照明風のアンビエントライトなど、MKXには高級車に相応しい装備が満載だが、中でも注目は「マイ・リンカーン・タッチ」だ。

フォードグループは先端的なドライバーコミニケーションツールの開発にも熱心だ。このあたりはアップルに代表されるシリコンバレーを擁する、アメリカ車の新しい魅力でもある。先日紹介したエクスプローラーにも同様のシステムが搭載されていたが、今回改めて、リンカーンにも搭載されるこのシステムに感心した。

まず、センターコンソールに設置されたタッチ式8インチ大型センターモニターに、オーディオやエアコンなどのコントロール機能が集約される。よく使うスイッチは使い勝手を考えてモニター下部に独立したスイッチとして配されていて、例えばオーディオボリュームなどは、指でスッとなぞるだけの直感的でシンプルな操作が可能。

主に室内環境のコントロールに関わる情報＆操作系をセンターモニターに集約する一方、ドライビングに関わる情報は、視線移動の少ないメータークラスター内の2つの4.4インチLCDモニターに表示して、操作はハンドルにあるスイッチで行うようにゾーニングされている。とても使い勝手が良く、オーナーの満足度も高いはずだ。

しかも、モダンラグジュアリーデザインを掲げるMKXは、水平基調で左右対称というリンカーン伝統の落ち着き感の高いインテリアに、この超先進的マルチタスクディスプレイを違和感なく融合させている。個人的にはこの伝統と先進のギャップもツボだ。