C5エアクロスは昔のシトロエンらしい「ゆるフワ」な走りを最新SUVで再現した確信犯だった
掲載 更新 carview! 文:南陽 一浩/写真:望月 浩彦
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今回、試乗したディーゼルとガソリンともに装着していたのは235/55R18サイズのミシュランのプライマシー3STという、元より静粛性の高いタイヤながら、強烈な横風の吹く春の嵐にも関わらず、煩わしい風切り音やロードノイズがあまり入ってこないことに、舌を巻いた。
エンジンルームを眺めると搭載位置がかなり深く、実際にEMP2ならではの低重心ぶりとスタビリティの高さは失われていない。足回りが柔らかくスムーズに動く分、高速道路上のごく緩いコーナーなどで路面の凹凸を拾ったり強い風に煽られると、軌道が少し乱されることもあるが、ACCをオンにした瞬間の車線内のポジション(右よりを走っていたのか、左よりを走っていたのか)を記憶しつつレーンキープしてくれるので、大きくはみ出すようなことはなかった。緊急ブレーキこそ試さなかったが、レベル2としてADAS関連に特別な癖はなく、安心して使える。
驚異的なのは、街の入り口に設けられたロードバンプを踏み越える時の、アタリの柔らかさ。フラット・ライドというより、上下の不快な突き上げをとにかく丸めた、心地よい揺らぎ感こそが、過去のハイドロニューマチックにも通じるシトロエン・ライドだ。
それでいて峠道で大きめに荷重移動させても、伸び・縮みともテッパンの安定動作と粘り強いロードホールディングによって、滅法飛ばせてしまう。最小回転半径5.4mという小回りの苦手そうなスペックとは裏腹に、ヘアピンのような低速コーナーでもスルリと抜けてしまう身のこなしは、意外過ぎる特技といった体だ。
逆に、街中で道を間違えてUターン、といった状況では車幅をもてあますが、今どきのクルマらしくコーナーセンサーや360度カメラが総動員でヘルプしてくれるので、さして気にはならない。日本では400万円に収まるかどうかだが、車庫事情さえ許せば、攻撃的だったりいかつくなる必要がなく、単なる悪趣味を遠ざけたいファミリーには、理想の選択肢たりうるはずだ。
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