じわじわ人気のホンダ「オデッセイ」 強者アルファード／ヴェルファイアの独占市場でなぜ売れているのか？

ホンダ オデッセイ

3列目シートが格納できるという強み

考えられる要因のひとつは、オデッセイが採用しているホンダ車ならではの「超低床プラットフォーム」がもたらす乗降性の良さだ。

アルヴェルに限った話ではないが、Lサイズミニバンというのは車内へ乗り込む際、どうしたってある程度の高さに対して「よっこらしょ！」というニュアンスで登っていくことになる。

だがオデッセイは前述の超低床プラットフォームのおかげで、スッと普通に乗り込むことが可能だ。身内に足腰の弱った高齢者や子どもがいるユーザーがこのあたりの“性能”を重視した結果、一番人気のアルファードではなく、あえてオデッセイを選ぶというケースはあるはずだ。

また3列目シートの快適性や、3列目シートを収容した際の荷室の使い勝手にこだわりたいユーザーの一部も、アルヴェルではなくオデッセイを選んでいる可能性がある。

アルヴェルの3列目シートは、床下に収容するのではなく、左右に跳ね上げて収納する方式を採用している。跳ね上げたシートはそこそこ場所を取るため、その分だけ荷室スペースが減少するというか、若干使いづらくはなる。

そういったことを嫌うユーザーが、あえて一番人気ではないオデッセイを選んでいるケースもあるだろう。