新型ブーン/パッソ試乗。企画からダイハツ担当で完成度はどうなる?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:望月 浩彦 1
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先代ブーン/パッソでは「動力性能がちょっとトロい」、「高速での安定性がイマイチ」といった少なくない声が、ユーザーから実際に届いたという。新型はその正常進化版ゆえに、そのあたりの手当はそれなりに入念だ。
昨今のCVTはとにかくスキを見てエンジン回転を下げたがるタイプが多いが、このクルマは微妙な登り坂やアクセルオンに反応して、適度な回転域を使うようにしつけられている。“超低燃費1.0リッター自然吸気”エンジンからイメージするよりは、実際のブーン/パッソは小気味よく走る。高速での追い越し加速で、あからさまにパワーが不足する感じもない。それでいて静粛性はけっこう高い。
フットワークもそれなりにしっかり感が増して、グラリというロールスピードの速さや、心もとない姿勢変化はかなり減った。安価なグレードでもスタビライザーを省略せず、単純に部品を減らすより“仕様数”を減らすことでコストを抑制。結果的に、柔らかさと安定感を両立する真面目さは、昨今のダイハツ軽にも共通する美点ではある。
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