メルセデスがEQCベースで制作したワンオフのオフローダーは電気自動車ならではの走破性が印象的だ
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:ダイムラーAG 9
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:ダイムラーAG 9
この試乗会が行われたメルセデス・ベンツ プルービンググラウンドは南ドイツ、イメンディンゲンにあり 2018年9月に完成、広さは520ヘクタール、東京ドームの110倍で、オンロード、オフロードだけでなく自動運転用の市街地、交差点など様々な条件をもったテストコースの全長は56kmに及んでいる。
EQC 4x4²がここにある本格的なオフィロードコースで安全にしかもスムースに走破できたのは360度カメラによるところが大きい。特に急斜面を上り切った時に、レポーターの先に見えるのは青空で、下方がどうなっているか全く分からない。そんな時に前方真下の路面まで見せてくれるフロントカメラが映し出す映像は大助かりである。
初めはクエスチョンマークだらけだったEQC 4x4²だが、オフロード電気自動車の利点は山のようにあることも分かった。まず床下に搭載されている650kgのリチウムイオン電池のおかげで重心位置が低く、非常に安定したロードホールディングを発揮してくれること、また前後のタイヤに瞬時に必要なトルクを伝えるのはもちろん、微妙なトルク配分も可能である。さらにエンジン車のようにオイルでパワーを伝達するようなシステムはないので、温度やシーリングを気にすることはない。唯一心配なことは、本格的なオフロードを楽しめる山奥には充電施設がないことである。床下に搭載されている80kWhのリチウムイオン電池による航続距離は400kmだが、今回のようにオフロードを十分に楽しむ前に麓の充電可能場所をナビで把握しておく必要がある。
これまで私が乗った電気自動車の中でもっとエモーショナルなEQC 4x4²だが、残念ながらあくまで電気自動車の可能性を探るための試作で、市販計画はない。
それでもメルセデス・ベンツが我々に試乗させたのは単に技術的なポテンシャルを誇示するためだけでなく、電気自動車の面白さを体験させてくれたのと同時に、ベンツはこれだけファンタスティックな車を具体化させる良い意味での夢力、余力をもっていることを示したかったのだと思う。これはモータースポーツ参加とは別の意味で企業価値を上げる要素であり、メルセデス・ベンツはベスト グローバル ブランド2020年で8位、ドイツメーカーとしてはトップに選出されている。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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