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新型MINI、3気筒ターボの実力はいかに?

ゴーカートフィールは健在なのか

プエルトリコの州都、サンファン郊外の海辺のホテルに用意されていた試乗車は、クーパーのMTとクーパーSのATの2種類。レッドとブルーがクーパー、オレンジとグレーがクーパーSで、いずれも2代目にはない新色だが、素敵な色合いだった。

そこでまず、注目の3気筒ターボを搭載するクーパーについて書くと、このエンジン、ヒューンというバランサーシャフトの唸りは耳につくものの、3気筒ということから連想する不快なバイブレーションは皆無といえ、BMWのエンジンらしくトップエンドまでスムーズに回り切る。さらにアイドリング時にも振動を感じることはなかった。それと新開発の6段MT、シフトは軽く歯切れよく、マニュアル派には悦ばれるだろうと思う。

もちろん速さは充分で、低回転からトルクを生み出すキャラクターゆえに、頻繁にギアシフトすることなしに、思ったとおりのペースを保って走れる。しかも必要とあれば、前記のように0-100km/hを8秒弱で加速する実力を発揮してくれる。エンジンの資質に加えてボディの遮音性能も上がっているのだろう、室内も2代目クーパーより静かだった。

乗り心地とハンドリングに関していうと、プエルトリコのテストルートでは適正な判断は難しかったというのが、正直なところだ。路面のスムーズな部分を走る限り、乗り心地は2代目より角が取れた印象をうけるが、この国に多い不整部分に至ると、試乗車が装着していたオプションの17インチタイヤは、それなりのショックを伝えてくる。クーパーに標準の15インチなら、乗り心地の印象はかなり違っていたはずだ。

ゴーカートフィーリングを堅持したというハンドリングは、17インチタイヤと相まってたしかに並みのクルマとは違う俊敏さを味わわせてくれる。ただし、ステアリングのセンター付近の反応は、僕が普段乗っている2代目クーパークラブマンより若干マイルドに感じられた。わずかだけれど大きくなったボディが、挙動を少し大人にしている気がする。

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