【誤解】トランプ大統領が「小型車の生産承認」を指示。それでも“軽自動車”の米国進出あり得ないと言える訳
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 61
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では、なぜトランプ大統領はこのような発言をしたのでしょうか? 前出のある業界関係者は『そこにはアメリカの自動車産業が抱える問題がある』としたうえで、次のように続けます。
「現在のアメリカの自動車産業は、新車価格の高騰が大きな問題となっています。
現在、アメリカ国内における平均新車価格は約700万円にまで上昇し、若年層や低所得者層が新車を購入しづらくなっています。
インフレやクルマの高機能化といった事情もありますが、平均新車価格を押し上げる最大の要因は、コンパクトカーのような安価なモデルのラインナップが少ないことにあります。
各自動車メーカーがコンパクトカーをラインナップしないのは、アメリカ独自の安全規制である『FMVSS』や、ジョー・バイデン前大統領がBEV推進のために制定した『CAFE規制』が、コンパクトカーにとって著しく不利に働いていることが大きな理由です。
その結果、アメリカを主戦場とする自動車メーカーは、大型のSUVやピックアップトラック、あるいはBEVの開発に注力することになったわけです。
そして、今回のトランプ大統領の発言は、そうした『大きなクルマ優先』の法規制を見直し、各自動車メーカーが安価なモデルをラインナップできるようにうながすという意思表示であると考えられます」
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