【知ってる?】“高性能こそ正義”の時代に真逆のコンセプトで登場した異端児 日産「Be-1」ってどんなクルマ?
掲載 carview! 文:横田 宏近 13
掲載 carview! 文:横田 宏近 13
1980年代半ば、クルマは速いほど価値があり、先進技術を投入するのが一般的だった。だが、そんな流れに疑問を呈し、大成功を収めたクルマがあった。1987年に登場した日産「Be-1(ビーワン)」である。「速さ」より「心地良さ」を求めたクルマ作りは、その後「パイクカー」というジャンルを形成する。
Be-1は、時代の空気を先取りしたクルマだった。1985年10月の東京モーターショーでプロトタイプを公開。その好評に応えて、1987年1月に市販された限定生産のパイクカー(pike=槍の先、先端の意)だった。当時、クルマは「速いことが偉い」時代だった。先進メカニズムの投入こそがクルマの進化であり、ハイスペックこそが新しさを計る尺度だった。
しかしBe-1は、すべての面で違った。開発コンセプトは「心地良さ優先のナチュラルカー」。当時のベーシックカーの日産「マーチ」をベースにしたスペシャルモデルで、高性能=ハイスペックは一切狙っていなかった。反面、人の手の温もりや、遊び心、手作り感などを大切にしていた。
いわば、成熟しつつあった日本の自動車シーンのアンチテーゼ的な存在であり、心のゆとりを大切にしたモデルだったのだ。21世紀の現在にこそぴったりのコンセプトが「新鮮さ」を感じさせた。
(次のページに続く)
>>内装もシンプルでオシャレ! 日産Be-1のフォトギャラリーはここからチェック!
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