メルセデス初のBEV、EQCはSクラスを彷彿させる上質感だが価格はやはり1000万円オーバーか?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
今回の国際試乗会はノルウェーのオスロで開催された。この地が選ばれた理由は、オスロが欧州随一の”エレクトリック・シティ”だから。水資源が豊富なノルウェーは、国の電源構成比で水力発電が約95%を占めており、CO2の排出量は発電の段階からゼロになる。そうした事情を背景に、オスロの自動車生活はかなり”電化”している。
試乗会はオスロ空港からスタートしたが、その会場は巨大な駐車場内に作られていた。そこに足を踏み入れると圧巻! 各駐車スロットには給電ポートが備わっており、駐車している一般車両はほぼ100%電気自動車。現在、世界で販売されている電気自動車のほとんどがこの駐車場で確認できるほどだった。日産リーフやテスラといったメジャーどころに始まり、キア ソウル EVなど日本で見たことのない電気自動車もあり眺めるだけで楽しい。
ブリーフィングを受けてから早速スタート。海外試乗会では同業者とペアで試乗するのが常だが、僕はあまり順番にこだわりはない。だが今回はワガママを言って先に運転をさせてもらった。なぜならこれまでの経験上、電気自動車は最初に動かした印象で評価が決まってしまう傾向が強いから。例えば昨年の秋にアブダビでアウディe-tronを動かした瞬間の衝撃は圧倒的で、「これまでのクルマをすべて過去のものにした」と表現できる静粛性と滑らかさを伝えてきた。ならばEQCはどうだろうか?
案の定、動かして数メートルで強く確信した。「メルセデス・ベンツもドイツの自動車メーカーらしく、これまでのノウハウを最大限に活かしたクルマ作りをこのEQCでやってきたな」と。つまり、内燃機関を搭載した自動車で目指してきた価値観に照らし合わせた、圧倒的な性能を作りこんできた、ということ。アクセルを踏み込むと、EQCはこれまでのどのメルセデスよりも滑らかにタイヤを転がし動き出した。先にふれたアウディe-tronと比べてどうか?
実は「滑らかさや静粛性の高さは相当に作り込んできたな」と深く感心はしたものの、アウディe-tronほどのインパクトは感じなかった。それは駐車場を出て、一般道にアクセスして速度が高まっていった際に、ある程度のタイヤのパターンノイズ等は聞こえてきたからだった。もっともEQCの名誉のために付け加えるならば、それでも世の高級車と比べて負けないどころか、同等以上の静粛性は実現した上での話なのだが。
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