メルセデス初のBEV、EQCはSクラスを彷彿させる上質感だが価格はやはり1000万円オーバーか?
2019/05/23 07:00 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
2019/05/23 07:00 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
これまでのどのメルセデスよりもメルセデスらしいかもしれない。メルセデス・ベンツ初の電気自動車であるEQCを試乗して、最初に頭に浮かび上がったのはそんな言葉だった。さらに付け加えるならばその乗り味走り味は、フラッグシップサルーンのSクラスと同等か、あるいは超えるか? と思える緻密さや濃密さを感じた。
皆さんご存知のように電気自動車はそもそも、内燃機関を搭載したクルマに比べると「静かで滑らかで力強い」という特性を持つ。騒音や振動が極めて少なくシームレスな加速が可能で、一切のタイムラグなく最大トルクが得られるというモーターの特性が、そうした印象を走りに与えるからである。ならば電気自動車は皆同じ走りなのか? というとそうではなく、どんな乗り味走り味に仕立てて他と違うものを作るのかがキモであり、メーカーが培った経験やノウハウを存分に活かすことができるのだ。事実、EQCからは冒頭のような印象が強く感じられた。果たしてなぜ、そのように思えたのか? その答えの前にEQCの概要に触れておこう。
メルセデス・ベンツ初の電気自動車であるEQCは今年の初めに発表された。すでに昨年ジャガーのI-PACEやアウディe-tronが発表されていることから考えると、思ったより時間がかかっての登場ともいえる。
ジャガーI-PACEは独自の電動化アーキテクチャを用いて作られ、アウディe-tronは同社のMLBと呼ばれるアーキテクチャをベースとするのに対して、EQCは同社が販売するDセグメントのSUVであるGLCと基本部分を共有するという。もっともGLCとは85%は違う部品を使っているとの説明を受けた。基本部分が共通とはいえ、床下には80kWhという容量のリチウムイオンバッテリーが搭載される。衝突時に重さ650kgのバッテリーに影響が及ばないよう強固なアルミ押し出し材のフレームがバッテリーを囲う構造となる点はGLCと大きく異なる。
3サイズは全長4761mm×全幅1884mm×全高1624mmでホイールベースは2873mm。数値は欧州値で日本仕様はわずかに異なるが、GLCと比べるとEQCは全長で約90mm長く、20mm低い。サイドからフォルムを見ると、GLCよりもリアのオーバーハングが長い上に、ルーフラインは後席に向かって緩やかに弧を描いて下がり、テールゲートも寝ているフォルムだ。これは空力性能を追求したからで、随所に空力向上のための造形が施される。アンダーフロアはほぼフラットな構造とし、CD値0.27を実現した。この手のSUVではテスラモデルXが0.25でトップだが、かなり優秀な数値といえるだろう。
インテリアの基本はGLCと同じだが、ダッシュボードとドアトリム周りは異なる。ダッシュボード周りは最新のメルセデスデザインを踏襲しており、巨大な液晶パネルがドーンと横たわるAクラスに近いものとなる。ただ、エアコンの吹き出し口には、これまでのメルセデスにはないデザインが採用されており、ルーバー自体がカッパー(銅)色で塗られているのが特徴だ。
内外装とも奇抜なところは意外に少ないEQCはある意味かなりコンサバ? と思えたが、これまでのクルマと同じように違和感なく使えるという点では、未来感よりも現代生活への浸透を考えたのかもしれない。
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