新型ケイマン海外試乗 素かSか、MTかPDKか
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:ポルシェジャパン
サーキットをそれなりのペースで走ると、新型ケイマンのポテンシャルの高さを実感できる。乗ったのは主にPDK仕様のSだったが、スロットルを閉じつつステアリングを切り込むとミドエンジンらしい俊敏なレスポンスを見せて、現代のポルシェとしてはコンパクトなボディをコーナーに飛び込ませていく。ハンドリングの基本特性は軽いアンダーステアで、アペックスをすぎて踏み込んでも狙ったとおりのラインを描いてそこを脱出していく。中速ベンドをハードコーナリング中に試しにスロットルを閉じてみたが、テールが唐突にスライドする気配はなく、ノーズが若干内側に引き戻されるだけだった。
試乗車はすべてオプションのスポーツクロノを装備していたが、サーキットではその有効性を実感させられた。最初に2ラップほどは、コーナーからの脱出のたびに後続の同型車に迫られる。気がついてみたら、スポーツクロノをノーマルモードにしたまま走っていたのだ。そこでスポーツプラスボタンをプッシュしたら、PDKのシフトプログラムとエンジンのレスポンスが一変、後続のクルマにせっつかれることは途端になくなった。そうすると、PDKをDレンジに入れたままで最適なタイミングでシフトのアップとダウンが自動的に繰り返され、ステアリングとスロットルに集中してコースを攻められる。
Sの3.4リッターエンジンは低回転から充分なトルクを捻り出しつつ、4000rpmを超えるあたりで一段と盛り上がりを見せる。一方、ケイマンの2.7リッターはそれに比べると下のトルクがやや細いが、それだけに4000rpmから上の盛り上がりは3.4より明確に感じられるし、深く踏み込んだときの“パッフォーン”という咆哮も3.4に劣らず心地好い。
だから、ケイマンかケイマンSかの選択は、好みと予算に応じてどちらでも、というのが僕の見解だが、MTを選ぶのなら、高回転まで引っ張り上げたくなる2.7リッターのケイマンの方が愉しいのではないかと思った。実は当方もこいつがちょっと欲しくなった一人で、僕だったら素の2.7ケイマンのPDKにPASMをオプション装着し、俊敏にして快適なミドエンジンポルシェを普段の足に使い倒してみたいと思う。ま、夢だけどね。
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