ボルボの最新ダブル過給エンジンのパワーは? XC60 T6で雪道ドライブ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:望月 浩彦
スキーのメッカである湯沢町に入ると路面はうっすらと白くなり始める。しかし、XC60のカメラは同行した日本車よりも認識性能が高く、白くなった路面でも車線をきちんと読んでいる。カメラの認識技術は自動走行に繋がるキー技術だが、ボルボのカメラ技術は将来の展開にも期待できる高いレベルにある。もうひとつ感心したのは、衝突のリスクが増えたときに、いかにドライバーに警告するかというインターフェースが進んでいること。例えばヘッドアップディスプレイ(フロントウインドスクリーン)にLED照明を段階的に表示するアナログ手法なども人間に優しいデザインだ。
走行安定性も高い。雪が積もった高速道路でも安心感が高く、一般道に下りて深い雪道に入っても、ロードクリアランスが十分に確保されているから、わだち路面も安心して走ることができる。高速道路~街中~山道まで、XC60はSUVとして申し分ない雪上走破性能を持っている。
乗り心地についても触れておこう。昔のボルボは癒される感じのマイルドなサスペンションだったが、このXC60をはじめ、最近のボルボはポルシェ・カイエンやBMW X3のように骨太な乗り味を持っている。このあたりは好みかもしれないが、個人的には非ドイツ車として、マイルドな乗り心地でも良かったかもしれないと思った。まっさらなプラットフォームで登場した新型XC90の乗り心地はどうだろうか?
XC60は北欧のクルマとしての雪道走破性とボルボのアイデンティティでもある安全性はもちろん、注目の過給システムを備えた次世代のガソリンエンジンを備えている。さらに、高度なドライバー・アシスト技術は自動運転へのロードマップにおける潜在力も見せてくれた。「2020年にボルボ車が関係する交通事故死者と重傷者の数をゼロにする」という目標を掲げる、ボルボの熱意が伝わってきた。
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