AMGが開発する次期メルセデスの最上級オープン「SL」は次世代フレームを採用、ソフトトップに謎の新機能か?
掲載 更新 carview! 92
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ステアリングを握るAMG開発担当のヨッヘン・ヘルマンによれば、次期SLはすべてサブブランドであるAMGに統一される。開発コンセプトはクラシックな意味でのロードスターの継承であるが、旧モデルから引き継がれたパーツはビス1本存在しない。それは新設計のアルミスペースフレームのボディ構造を見れば一目瞭然で、ルーフは現行モデルのリトラクタブルハードトップに代わってクラシックなキャンバス製のソフトトップを採用する。
こうして重量低減やトランクルームの確保、さらに2+2のキャビンも実現した(現行型SLは2シーター)。ただしリアコンパートメントは身長150cm以下のパッセンジャーに限られる。またパワートレーンのレイアウトはFRでAMG GT ロードスターのようにトランスアクスルは採用されていない。その結果、新型SLのドライビングポジションはボディのほぼ中央に位置しており、視界の確保、回頭性の向上など日常の取り回しの良さが約束されている。
インテリアは既にティザー公開済みで、デジタルコックピットに加え、センターコンソールには「Sクラス」と同じ大型のタッチパッドがレイアウトされている。オープンカー故の直射光による反射を避けるために、スイッチで角度を変えることもできる。
もちろんOSは最新のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)で、AIによる音声入力が可能だ。ステアリングホイールは3本のダブルスポークをもつAMGスポーツステアリングで、GTとは違ってコラムからギアセレクトレバーが伸びている。
ニュルブルクリンク周辺の一般道は路面も良く、ワインディングドライブでは、サーキットの高速ハンドリング&耐久テストでは味わえない、日常のインプレッションが可能だった。シャシーの印象は確かにスポーティで、特にスポーツプラスをセレクトすると低速では不整路面の凸凹を明確に拾ったが、スピードを上げると乗り心地はフラットになる。
印象的だったのは前述のスペースフレーム構造がもたらすボディの高い剛性感だ。右左にうね(盛り上がり)や高低差のあるカントリーロードを法定速度100km/hに近いスピードで攻め込んでもボディはミシリとも言わない。
説明は避けられたが、搭載されているエンジンは間違いなくV8ツインターボで、その最高出力は600馬力超のはずだ。ダイナミック性能は0-100km/hが5秒以下、最高速度はリミッターで制限される250km/hを優に超えるはずだ。また4WDと後輪ステアの組み合わせによる、高いロードホールディングと敏捷性も印象に残った。
最後に、テスト中はソフトトップを開ける許可が下りなかった。なにか秘密がありそうだが、それは来年の春まで待たねばならない。古典的な佇まいとスポーティ&コンフォートな性能、さらにハイテックな装備を合わせもつ新型「AMG SL」が、SUV一辺倒の世界に新風を吹き込んでくれることを期待しよう。
取材・文:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)/Kimura Office
写真:Kimura Office
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