メルセデスCLAに先行試乗。究極のモードカー
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
「な、なんだ、漂うこのモード感は…」
新型メルセデス・ベンツCLAに乗るなり、私はなんとも言えない気分になった。まるで、スタイリッシュなイタリアンスーツに初めて身を包んだような高揚感を覚えたのだ。
フロントから見ると、まごうかたなき最新のメルセデスマスク。分かり易く、フロントグリルの中央にどっしり座るスリーポインテッドスターに、ハイテク感漂うLEDポジショニングライトにLEDウィンカー内蔵のヘッドライト。中央には映画「ターミネーター」に出てくるアンドロイドの目のような、レッドリング付きバイキセノンライトレンズまで備わっている。
それだけじゃない。グリルの内側にはショーカーのようなシルバーのドットが入り、なによりもスタイリング全体のムードだ。兄貴分のCLS譲りの優美なフォルムだが、サイズが全長4685mm×全幅1780mm×全高1430mmと大幅に小型化しているにもかかわらず、デカダンさは一緒か、ヘタするとそれ以上。
事実、ルーフからリアへかけての前後左右の絞り具合はかなりの勢いでコークボトルラインを形成し、リアの左右コンビランプの広がりにせよ、まるで蝶々の羽のよう。
これがメルセデスが作る実用的な4ドア車とは…おそらく20年前なら当のメルセデス自身でも想像できなかったに違いない。
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