新型NSXは初代NSXの進化型じゃない。サーキット試乗で見えた正体とは?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:篠原 晃一
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もっともユニークで先進的な技術は、左右の駆動力配分=トルクベクタリングでスーパーハンドリングを実現した「スポーツハイブリッドSH-AWD」だ。2000年前半からホンダが手掛けてきた「SH-AWD」の進化版で、当時は電磁クラッチでトルクを振り分けていたが、「スポーツハイブリッドSH-AWD」では左右それぞれに配された「ツインモーターユニット(TMU)」で独立制御するため、「e-SH-AWD」と呼んでもカッコいいかもしれない。
「スポーツハイブリッドSH-AWD」はまず、「レジェンド(※2014年に北米で発売された「アキュラ RLX」の4WDグレード~)」のリア・アクスルで実用化された。搭載第2弾となるNSXでは、フロント・アクスルにツインモーターを配置することでハンドリング性能を高めている。モーターで旋回力をアシストする本格的なトルクベクタリングは自動車史でも画期的なことだ。将来はこうした機能にバイワイヤ・ステアリングが組み合わされて、“未来のスポーツカー”へと発展していくはずだ。
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