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あきれるほどの情熱 ロードスター試乗記・前編

継続は名車の条件なり

名車が名車たる所以は様々にあるが、そのひとつとして最も重要なのは“継続性”ではないか、と僕は思う。

いま世にある名車、中でも活きた伝説と呼ばれるモデルは常に継続性と向き合ってきた経緯がある。例えば今から45年以上も前の1963年に登場したポルシェ911は、ことあるごとに存続の危機に晒されてきた。もっとも911の場合、クルマそのものとしての存続はもちろん、ポルシェというメーカーそのものの存続の危機すらあった。しかし何とかそれを乗り越え、現在に至っている。

そうした経緯を紐解くと、おそらくポルシェはこの先、何があっても911を存続させるのだろうな、と思え、そこにポルシェというブランドへの信頼を覚えるのである。ならばブランドの本質であり名車のひとつの条件とは、作り手自身が信じたものを何があっても貫くこと、のように思える。表現は簡単だが、それができるメーカーは意外にも少ないということは歴史が証明する。例えばホンダは、15年も続けたNSXを自ら幕引きし、最近でも10年続けたS2000に再び自ら幕引きをした。ともに思想と哲学は崇高だった。しかしそれは継続せず、ついえた。

ただ我が日本にはまだ、苦境に絶えて継続しているモデルがあることを忘れてはならない。それが既に活きた名車となりつつある、「マツダ・ロードスター」である。1989年の誕生以来、今年で20年を迎えるロードスターは、長きに渡ってモデル・ライフが途切れることなく存在する日本で唯一のオープンスポーツである。

NA、NBそして現行型NCと進化してきたロードスターは、NCとなって3年ぶりにフェイスリフトを行った。もちろんこの間、何もしなかったわけではなく、きちんと地道な改良も施されたし、特別仕様車などもラインナップに加え、常に進化を忘れてはいない。そう思うと今や貴重な、“真摯な”1台である。

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