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若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景

若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景

800万円を切るベースモデルのアンリミテッド スポーツ

800万円切りのスポーツでも装備は充実

5月10日、ジープの本格オフローダー「ラングラー」が大幅マイナーチェンジしました。ラングラーはクラシックな風貌で知られる本格クロスカントリーSUVで、ジープと聞いて多くの人がイメージするクルマでもあります。

現行の「JL」型ラングラーは2017年に登場。初代YJ型(1986年)、2代目TJ型(1996年)、3代目JK型(2006年)と、ほぼ10年周期でフルモデルチェンジしていて、今回の改良は現行型(4代目)の6年目のテコ入れとなります。おもな変更点は下記の通り。

<外装>
・フロントグリルがブラック基調で、キレ感のある薄幅デザインに。
・アンテナをマストタイプからウインドシールド統合タイプに変更。
・ホイールデザインを変更。

<内装>
・サハラとルビコンのフロントシートは12ウェイ電動シートに。
・12.3インチタッチスクリーンやアイシン製ナビを標準装備。
・Apple CarPlay(ワイヤレスも可)やAndroid Autoにも対応。

<安全装備>
・前後のサイドカーテンエアバッグを初搭載。

<走行面>・ルビコンはリアアクスルがセミフロートからフルフロート式になり牽引能力向上。

ちなみに2.0L直4ターボ(272ps/400Nm)に副変速機付きの8速ATという組み合わせは変わらず、ホイールはルビコンとサハラが18インチアルミ、スポーツが17インチアルミとなっています。

エクステリアは薄型ブラックグリルのおかげもあって、ボディ色グリルでスロットが縦長だった改良前モデルよりシャープな雰囲気になりました。アンテナがマストタイプから変更されたのは、オフロード走行時に小枝に引っかかることが指摘されていたためだとか。いかにもジープらしいエピソードですね。

>>フォトギャラリーでラングラー北米モデル@荒野の公式フォトを見る(後半に収録)

こうした変更もさることながら、最大のトピックは価格設定かもしれません。円安下で値上げが相次ぐ中、機能装備を向上させつつ、サハラは31万円、ルビコンは16万円の値下げ。さらにベースグレードとして800万円切りのスポーツ(799万円)を新設定したことで、今までより71万円も敷居が下がったのであります。

<標準モデル>
アンリミテッド スポーツ|799万円
アンリミテッド サハラ|839万円
アンリミテッド ルビコン|889万円

<大幅MCモデルの発表記念限定モデル>
アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ|899万円(10台)
アンリミテッド サハラ ローンチエディション|849万円(300台)
※アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティは5/17(金)締め切りで抽選販売。

ちなみにベースのスポーツでも安っぽさはなく、ACCなどの先進安全装備はフル装備。今回から採用された前後サイドエアバッグや、フロントウインドスクリーンのゴリラガラス、12.3インチ画面&第5世代のインフォテインメントシステムまで標準です。またサハラは40万円分、ルビコンは55万円分の装備を追加しながらの値下げと、コスパ感が急上昇しました。

ある意味、ステランティスジャパンが渾身の一撃的な戦略価格で押し出してきたのが今回のラングラーとなっています。

(次のページで販売戦略の背景や意外なラングラー人気を解説)

>>【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドや300との違いを実感
>>「ランクル250」と比べたいタフ(男前)と高級をイイとこ取りする王道SUV3強

>>ラングラーの公式画像や価格情報を見る
>>ラングラーのユーザーと専門家の評価を見る
>>ラングラーの中古車情報を見る

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