ミニバンのセレナにも「e-POWER」。走りや新機能をプロトタイプで確認した
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
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さて2月最終日、セレナe-POWERが発売された。発電専用の1.2リッター直3エンジンを搭載し、EVのリーフに搭載されるのと同じ駆動用モーターで前輪を駆動するという仕組みはノートe-POWERに採用されたものと同じ。ただしクルマのキャラクターに合わせてチューニングが異なる。まず駆動用モーターの最高出力が100kW(ノートe-POWERは80kW)、最大トルクが320Nm(同254Nm)とパワーアップした。それに伴いバッテリー容量が1.5kWhから1.8kWhに増やされ、エンジンの最高出力も58kWから62kWへと向上した。
パワーアップはノートに対して約500kg重い車重に対応するため。パワーアップしたらより多くの電力を必要とするため、エンジンのパワーを上げて発電能力を増す必要があり、モーターとエンジンの間にあって電力の需給のバッファのような役割を果たすバッテリー容量も大きくする必要があったということだ。
とはいえ、ノートよりも500kgも重い車体を満足に走らせることができるのか? 最終プロトタイプをクローズドコースで試乗した。エンジンはもっぱら発電に徹し、駆動をモーターが担うe-POWERの特徴であるなめらかな発進と、変速ショックなく加速していく様子はノートe-POWERと同じだ。コンパクトカーのノートのように軽やかにグイグイ速度を増していくわけではないが、一般的にミニバンに求められる以上の加速力が備わっている。これを1.2リッターエンジンで得られるのだから、長年乗ることを考えると自動車税の面でもお得だ。
※当初「1.2リッター直4エンジン」と表記していたものを「1.2リッター直3エンジン」に修正いたしました。(2.28)ログインしてコメントを書く
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