【早くも1万台超え】安価でも豪華装備、業界もザワつく大穴SUV「フロンクス」の “強みと弱点”
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 53
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2024年10月16日に発売されたスズキ「フロンクス」が好調な滑り出しを見せています。
自動車販売協会連合会が発表した2024年10月の新車販売台数ランキングでは、およそ半月分の数字であるにもかかわらず、乗用車全体の29位にランクインしています。また、10月末時点での総受注台数は1万台を超えているといい、11月以降はさらに順位を上げるものと見られます。
フロンクスの魅力はどこにあるのでしょうか?
ある販売店関係者は「フロンクスの人気の要因は、際立ったデザインと魅力的な価格にある」と分析します。
「フロンクスは、ホンダ『WR-V』や『ヴェゼル』、トヨタ『ヤリスクロス』といった売れ筋のコンパクトSUVがおもなライバルとなりますが、それらのライバルと比べてかなり特徴的なデザインをしています。
たとえば、全長4000mmを切るサイズ感ながら全幅は1765mmと全長に対してかなりワイドです。一方、全高は多くの機械式駐車場に対応可能な1550mmとなっており、SUVでありながらスポーティな印象を醸し出しています。
多少好みのわかれるデザインであるとは思いますが、すでに多くのライバルが存在しているコンパクトSUVのなかで目を引くデザインであることは間違いありません。
少なくともいまの時点では、このデザインは好意的に受け止められているものと思います。
また、2WD仕様で254万1000円、4WD仕様で273万9000円という価格もフロンクスの大きな強みです。
そのうえで、電動パーキングブレーキやフルオートエアコン、さらにはシートヒーターも備わっており、同価格帯のライバルと比べても機能装備は見劣りしません。
もちろん、ほかのところで手を抜くことで価格を抑えているわけではありません。フロンクスはグローバルで販売されるモデルであるため、大量生産による恩恵を受けることでこの低価格を実現しています。
また、シンプルなグレード構成とするなど、スズキが培ってきた『品質を下げずに価格を抑えるノウハウ』をフルに活用しているためと言えます」
(次のページに続く)
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