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新型Q7、燃費7%向上!回生ブレーキ採用も

売れている会社が果たす責任

冒頭でも書いた通り、自動車会社にとってはいささか厳しい社会背景の中、「大排気量の大きなクルマなど必要ない」と切り捨てるのは簡単だ。しかし、大きなクルマを好んで買う人がいる以上、燃費を向上させるのは現実的に重要なことだ。当然、それですべての社会責任が果たされるわけではないが、アウディでは様々なプログラムや企業活動を展開している。

日本でも、オーナーを対象にしたドライビング・トレーニングの中でエコ・ドライビングも教えていたり、カーボンオフセット・プログラムを導入するなど、CO2削減につながる努力をしている。例えば、Q7を始めとする18モデルに付与されるカーボンオフセットのプログラムは、CO21トン分(1年1万km走行と仮定して約半年分)をオフセットする費用をアウディが負担するというもの。ちなみに私自身、1年間の生活と移動で発生するCO2排出量を植林活動などでオフセットしているが、正直なところ、個人でカーボンオフセットをすると手間も時間もかかる。半年分でも、アウディが肩代わりしてくれるなんて羨ましい。

もちろん、本業のクルマ作りでCO2排出量を減らす努力も惜んでいない。先日、アウディのネッカーズルム工場にあるアルミニウム・軽量デザインセンターを訪ねたが、そこでは軽量化によってドライビング・プレジャーを損なわずにCO2排出量を削減しようとする努力が重ねている様子が見られた。R8やA8といった上級モデルでは、アルミに加えて、マグネシウムやカーボンなどの最先端の軽量素材を活用して究極の軽量化を行なっていた。並行して、A4やA3といった量販モデルに応用できるコスト・コンシャスな軽量化技術も開発されていた。

近い将来、クリーン・ディーゼルの導入も発表されている。アメリカでは一足早く導入されているが、日本同様、ディーゼル・アレルギーのあるアメリカ人の間でも評判は上々だった。

去年、北米で開催されたクリーン・ディーゼルでアメリカ大陸を横断する旅に参加してデンバーからロッキー山脈を越えてラスベガスへ向かう1/4の道程を走ったが、豊かな低速トルクを使ってゆったりと走る様はまるでアメリカンV8のようなフィーリング。A3、A4、Q5、Q7のディーゼル・モデルを乗り換えながら3日間で2000km近くを走破したが、予想以上に快適に、しかも楽しく走りきることができた。

人間はエゴに振り回される動物だが、考えて行動することでエゴを制することができる唯一の動物でもある。売れている会社だからこその責任を果たすにしても、技術力や頭を使うことでドライビング・プレジャーをスポイルしない。そうしたアウディの思想は、一人のクルマ好きとして支持したいと思う。

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