“リアル真子”が碓氷峠でドリフトをキメた日。モントレーで感じた成長への確かな手応え【下田紗弥加 全日本ラリーへの挑戦】
掲載 更新 carview! 文:編集部 22
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初めての全日本ラリーへの挑戦を終えた下田選手。慣れないことにも積極的に挑戦し、自分の成長の糧にする姿勢は変わらない。
「この2日間、ドライバーとしてかなり成長できた。全日本ラリーは“生きるか死ぬか”の瀬戸際で、でもアクセルは緩められないという緊張感の中走らなければいけなかった。かなり精神的に追い込まれたけど、この経験のおかげで次ドリフトしたら確実に上手くなっていると思う(下田選手)」
D1GPに出られない日々を忸怩たる思いで過ごしているのかと思いきや、やや意外な答えが返ってきた。
「体制的にまだ準備ができていないし目処も立っていない。でも逆に、こういう時期も大事なんだなって今は感じていて。これまで“スーパー早送り”みたいにD1を戦ってきたので、1回深呼吸をしてゆっくり周りを見て、自分には何が足りないかを俯瞰できるようになった。
普段の練習でも、これまでは無意識の中で次の大会のための練習になっていたんだと思う。でもいまは運転技術を上げることに特化して練習ができていて。その結果、ここ数ヶ月で自分でもわかるくらい運転技術が上がってきた。もし今年初めからD1に出ていたら、ここまでの成長はなかった(下田選手)」
怪我の功名と言うべきか、下田選手はいま自ら殻を打ち破ろうとしている。
「今までは、このままいったら危ないなぁ……と躊躇する気持ちがあった。けど今は『いった先で考えろ』でトライして、しかもできるようになっている。技術があるのに自信がなくて怖くてできなかったのが、今は『ぶつかったらぶつかっただよ』と開き直れるようになってきた。結局自分でリミッターをかけてやらなかっただけだった」
師匠でありチームの監督を務めるサトケンこと佐藤謙氏も、そんな愛弟子の成長を認めているという。
「サトケンさんにも『走りが逞しくなった』って言われるようになった。勝ちたいという気持ちから、良い走りをしたいという思考に変わって、リミッターが外れることで求める走りができるようになり、さらに自信が深まる良いサイクルで練習ができている。いま走るのがめちゃくちゃ楽しんんですよ! 今までも楽しかったんですけど、もっと走るのが楽しくなった」
昨年のインタビューで下田選手は次のように語っている。
「ほかの人から見れば150%の力で走っているんだけど、本人にとってはその150%が常に安定した領域、そんなドライバーになりたい……できるかな?(笑)」
昨年の「できるかな?」が、今は「できる」という確信に変わっている。雌伏の時を経て、きっと下田紗弥加はドリフトシーンに帰ってくる。その時は、今までとは比べものにならないほど成長した“ニュー下田紗弥加”を観客の前で披露してくれるはずだ。
(終わり)
下田紗弥加(しもだ・さやか)
プロドリフトドライバー、群馬県安中市観光大使、群馬県渋川市応援大使、サーキットハワイ アドバイザー 、D1 NEXT10YEARS広報部長、東京中日スポーツ/トーチュウモタスポアンバサダー。
千葉県に生まれ、好奇心旺盛で活発な一般家庭の普通の女の子として育つ。学生時代はバレーボールに打ち込み、インターハイや全国大会に出場、プロリーグを目指していたが、怪我に悩まされバレーボールの道を諦める。
夢破れていた時に観たD1GPに魅了され、ドリフトに全てをかけようと決心。働きながら貯金をし、練習に打ち込む為に仕事を辞め、練習用の車を購入し、マニュアル免許を取得。南千葉サーキットを拠点としている「車楽人ドライビングスクール」と出会い、サーキットに年間160日以上通いつめた結果、ドリフトを始めて2年目でD1Aライセンス(ドリフト全日本大会出場権利)を獲得し、2018年からD1Lightsシリーズに参戦。
2019年、中国・北京で開催されたインターナショナルドリフトレディース大会で世界チャンピオンを獲得。2022年にD1GP初出場を果たし、D1史上女子選手初のベスト8進出(2回)、そして第8戦では女子最高位の7位と好成績を上げた。
ついこの間まで、モータースポーツに縁もゆかりも無かった素人の女子が、今ではドリフト世界最高峰のD1GPに参戦し、その頑張る姿を通して世界の人々に元気や希望を与えるべく「ドリフトエンターテイナー」として活動している。
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