【ランドクルーザー250試乗】意外な快適性と納得の燃費。最大のライバルは発表されたばかりの末っ子「ランクルFJ」かもしれない
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 24
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 24
動き出すと、その特別感は走りへとつながります。
足まわりは意外なほどしなやかで柔らかい。2.8L直4ディーゼルターボ+8AT、フルタイム4WDの組み合わせが、約2400kgの車体を力強く押し出します。
取り回しは数値から想像するよりも良好。全長・全幅・全高・視点の高さが均整の取れたバランスにあり、動きの予測がつけやすい。オンロードでは“柔らかい”のに、タイヤの位置が手に取るように分かる操舵感があるのは、ラダーフレーム構造の恩恵でしょう。
このキャラクターは長距離で真価を発揮します。とにかくラク。最新のADAS(先進運転支援)も相まって、“どこまでも走っていける”感覚が続きます。
かつて「歴代ランドクルーザーのすべて」を制作した際、4WDライター・故西村光生さんらと「ランドクルーザー100」で、北海道・江差→京都の“ニシンの道”を現代の陸路で辿るという企画を実施しました。5日ほどで約3500kmを走破。
終えて感じたのは「まだ走れる。でも、ランクルでなければ成立しなかった」という事実。そして胸に残ったのは“どこまでも続く冒険の頼れる相棒”という印象でした。
その記憶は、250にも確かに受け継がれ、さらに洗練されています。
今回の試乗では約500kmを走行し、メーター平均10.8km/L。流れを常にリードするペースだったことを考えると、納得の数値です。
試乗車の車両本体価格は735万円(オプション除く)。決して手頃とは言えませんが、実用でもイメージでも“特別”を必要とする人にとって、価格に見合う満足を提供してくれるはずです。
なお今年の「ジャパンモビリティショー2025」では、ランクルファミリーの末っ子となる「ランドクルーザーFJ」が一般公開。全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mm、ホイールベース2580mm、2列5人乗りとされ、日本での使い勝手は抜群に思えます。
価格も250より抑えられる見込みで、ランクル250最大のライバルはFJになる…そんな予感すら抱きました。
(終わり)
(写真:小林 和久、トヨタ)
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