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コンチネンタルGTスピードの多重人格的世界

敢えて“毒”を盛ってきた?

うーむ、まさかあの上質極まりない世界が、こんな風に進化するとは。いやはや、不肖小沢コージ、今回こそは静かなる驚きである。

一昨年フルモデルチェンジしたベース車のベントレー・コンチネンタルGT。一見前とあまり変わらないが、スタイルから走りから質感まで、よりリッチかつ緻密にリストラクチャリング(再構築)されているのに感心させられた。そして今回乗った新たに追加されたハイパフォーマンスグレードの「GTスピード」。

過去最強の衝撃パフォーマンス、先代GTスピード比で15ps、現行W12モデル比で50ps強化された625psの6リッターW12気筒と、これまた新しいZF製8速ATと合いまり、さらに伸びた過去最高330km/hのトップスピードにも驚きだが、それ以上に驚いたのは走りのテイストの変化。意外にも今までにないスパルタンな味付けがなされていたのだ。

一瞬走り出しただけではわからない。相変わらずコンチネンタルGTスピードは、乗り込んだ瞬間から濃密かつ無音だ。重めのドアをバスっと閉めると本当に静か。缶詰に押し込まれたようなところがあり、ここは古い技術で作られた高級車にはない機密性。

さらにスターターボタンを押したとたん、ウォン! と6リッターW12は一発始動。吹かした音は心なしか前より大きいか。とはいえ、アイドリングは超静か。そしてこれまた精密な工作機械のようなタッチのペダルを踏むと、ユルユルとなおかつ独特な重厚感でもって発進。滑らかな道である限り、その盤石さはまさしく高級な戦車のようだ。

だが、ちょっと大きめの段差を超える時に「おや?」と思い、高速を走り出すと「ほほう…」と思う。そう、いままでのある意味、ただただ圧倒的かつ上質なだけの走りとは確実に違う。重厚な中にもワサビが効いているというか、明らかにこちらになにかを求めてくる硬さであり、主張が加わっていたのだ。不肖小沢、ビックリしました。

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