13代目スカイライン、新しい伝説の始まりか
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
ブランディング上の混乱が生じているスカイラインだが、試乗会での商品説明を聞いてさらに面食らった。商品企画担当者が「スカイラインという老舗のタレは捨てて一から新しく作りました」と言ったと思いきや、次に登場した車両開発責任者は「スカイラインの伝統を重視して作りました」と言うではないか! いったいどっちが本当なの?
新型スカイラインは3.5L V6ハイブリッドのみで価格は462.5万円~。300万円そこそこで買える2.5Lモデルもあるが、これは継続販売されている先代モデルであり、この際無視していい。つまり新型スカイラインは、価格面ではレクサスISや、ドイツ製ライバルの低価格帯モデルと完全に競合するところに移行したことになる。マークXはもはやスカイラインのライバルではないのだ。来年にはメルセデス製の2L 4気筒ターボを搭載したモデルも追加される予定だが、継続販売されている先代モデルより価格は高くなるはず。そういう意味で、商品企画担当者の老舗のタレ発言もわからなくはない。
ならばなぜ車両開発責任者は「伝統」という言葉をわざわざ持ち出したのだろう? そのあたりを聞くと「スカイラインは伝統的に走りにこだわってきました。新型はその部分にさらに磨きをかけることで、欧州車に負けない実力を与えることを目的に開発を進めました」という答えが返ってきた。要するに、スカイラインの伝統をより高みへと押し上げることで、これまでのスカイラインの枠から脱却し、3シリーズなどを中心とした世界のライバルと正面から戦えるクルマへと成長させるのが日産の狙いというわけだ。
だとすれば、表現の違いこそあれ、商品企画も車両開発も同じ目標を見据えていることになる。老舗のタレを捨てたという表現は誤解を招く恐れがあるから「老舗のタレをベースに新しい味を加え、より美味しいものを作った」とでも言っておいた方がよかったとは思うけれど、実のところ両者の発言に齟齬はない。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」がそれぞれ「良いクルマ」を目指したら、驚くほど似た味付けになってしまいました
GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身