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13代目スカイライン、新しい伝説の始まりか

13代目スカイライン、新しい伝説の始まりか

スカイライン 350GT HYBRID Type P

世界初、ステアバイワイヤならではの直進性

新型スカイラインのトピックは数多ある。なかでも注目したいのが世界初のステアバイワイヤである「ダイレクトアダプティブステアリング」だ。ここで言うワイヤとは物理的な力を伝えるワイヤではなく電気を通すコードのこと。現代のクルマは、アクセルペダルこそバイワイヤになっているものがほとんどだが、ステアリングホイールと前輪の物理的な連結を断ち、センサー、コンピュータ、アクチュエータを介したシステムで操舵するステアバイワイヤは今回が初。ステアバイワイヤのメリットは、ステアリング操作量に対する前輪の切れ角をいかようにでも制御できること。それどころか、ステアリングを回さなくても前輪を勝手に動かせる。

ダイレクトアダプティブステアリングは、轍や路面の傾斜、横風などの外乱に対し、前輪の動きを細かく制御することにより、異次元の直進性を実現したという。事実、新型スカイラインの直進安定性には驚かされた。前方に傾斜を見つけると、ドライバーは無意識のうちにクルマの動きを予想してステアリングを保持したり、軽く逆方向に切ったりする。ところが新型スカイラインではそういった操作が不要で、軽くステアリングに手を添えているだけで完璧な直進性を保ってくれる。深い轍でも同じだ。慣れるまでは肩すかしを食らったような気分になるが、これが当たり前になると他のクルマの直進性に不満をおぼえるようになるかもしれない。

さらに、カメラを使って路面の白線を認識し、車線と進行方向のズレを検知して前輪の角度や操舵反力を調整するアクティブレーンコントロール(70km/h以上で作動)が加われば鬼に金棒だ。修正舵を減らしてドライバーの疲労を低減するのが目的だが、「強」に設定すると高速道路の緩いカーブならほぼ自動で車線内をトレースしてくれる。先行車との間隔を保つインテリジェントクルーズコントロールとセットで使えば自動運転に近い感覚を味わえるのだ。

ダイレクトアダプティブステアリングのメリットは疲れにくさだけではない。スポーツモードを選択するとステアリングの特性がはっきりとシャープになる。そのときの車両挙動はまさにスポーツカー的だ。あまりのシャープさに「少々やり過ぎでは?」とも感じたが、開発者によると「ごく短時間だけスポーツカー感覚を味わっていただくのが狙いです」との言葉に納得した。たしかに、わずかな時間なら過敏さが鼻につくことはなく、楽しいと感じられる。ひとときのスポーツカー感覚を満喫したら、元のモードに戻せば扱いやすい動きが復活する。こうしたジキルとハイド的な味付けができるのもバイワイヤならではだ。

きついカーブが連続するような場所での切り返し時にステアリングが妙に重くなる、ステアリングの戻り方に人工的な感触をおぼえるケースがあるなど、違和感がある部分も残っていたが、鮮やかなモード切り替えや車線トレース機能との親和性、そしてなにより外乱をものともしない見事な直進性には驚かされた。

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