新型3シリーズに試乗、まずは「328i」から!
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:小林 俊樹
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328iが積むエンジンは、数値上の性能が向上しているだけではなく感覚面に訴えかける魅力も得ている。最高出力の245psに達するのはわずか5000回転なので、それで終わってしまうとディーゼルのようなエンジン特性になりかねない。だが、たとえば高速道路の本線に合流する際に加速車線でアクセルを踏み続けると、5000回転を超えてもパワーの頭打ち感はまったくない。それどころか、加速の伸びが一段と増していく。
しかも、その過程で4気筒エンジンで問題になりがちなガサついたノイズを発することがない。さすがに、直列6気筒ならではのエンジンの回転軸がビシッと通っている実感こそないものの、吹け上がりのスムーズさはV型6気筒と比べても勝るとも劣らない。そして、レブリミットの7000回転に迫る勢いで6800回転に達したところでDレンジならシフトアップされる。つまり、高回転域に至るパワーの伸び感が十分に楽しめるわけだ。
とくに、新型3シリーズが新たに採用したデザインパッケージは基本的には見た目の違いだけだが、スポーツのATだけは専用の装備となる。ステアリングを持ったままマニュアル操作が可能なパドルシフトを装備し、変速の応答性も標準仕様のATよりも鋭さが増す。さらに、走行モードの選択も可能なのでそれをスポーツ(あるいはスポーツプラス)にすると応答性がより鋭くなる。そのダイレクト感は、335iクーペが採用するツインクラッチ式の7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)と同等とさえいえる。
しかも、ツインスクロール式ターボと高性能ダイレクトインジェクションなどの威力により、最大トルクの35.7kg-mはわずか1250回転から発揮される。走行中は回転域を問わずいつでもどこでもアクセルの踏み加減に応じた力強さが引き出せる。従来型が積んでいた3リッターの直列6気筒エンジンは2400回転で最大トルクの27.5kg-mを得ていたが、それ以上の力強さをより幅広い回転域で獲得しているわけだ。それだけに、高性能エンジンを搭載していることを実感する機会も新型の方が多くなっている。
バルブトロニックの威力も見逃せない。吸気量を吸気バルブのリフト量で制御するだけに、M3のエンジンのように各気筒にスロットルバルブがあるようなもの。そのため、アクセル操作に対して俊敏かつ正確な応答性が得られる。つまり、コーナリング限界付近で微妙なアクセル操作によって狙ったラインに乗せるといった走り屋の期待にも応えるエンジン特性さえ確かめられる。
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