マセラティ100周年イベント。歴史的名車が続々登場
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:マセラティ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:マセラティ ジャパン
さて、昼食のあとは40kmほど離れたモデナに移動し、本来フェラーリのミュージアムであるMuseo Casa Enzo Ferrariに特別展示されているヒストリックマセラティを見学した。その展示車両はいずれも興味深いものだったが、なかでも僕が初めて現物を前にしてその美しさに目を奪われたのは、マセラティが当時のペルシャ=イラン国王の要請に応じて仕立てた、カロッツェリア・トゥーリングのボディを纏う1959年マセラティ5000GTだった。
その後、戦前末期から戦後の70年代までマセラティのパトロンだったモデナのオルシ家の末裔、アドルフ・オルシさんを主賓としたコンファレンスがあり、それが終わってモデナ旧市街のピアッツァ・グランデに向かうと、そこには100周年を祝って世界中から集結した新旧マセラティが並んで、パレードに出るのを待っていた。僕らも広報車のグランカブリオMCと最新のクアトロポルテに分乗して、パレードに出発するのを待つ。
だがさすがイタリア、スケジュールは遅れに遅れ、僕らがパレードに出発した頃には、あたりは暗くなり始めていた。そのパレードランを街外れの巨大な地下駐車場で終えると、そこからバスで向かった先はモデナのマセラティ本社工場だった。なんとその生産ラインでパヴァロッティ財団によるオペラ演奏ののち、ディナーと相成ったのである。こうして猛烈にスケジュールのタイトなイベント初日は、なんとか無事に終わったのだった。
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