異例の大改良でプレミアム領域に迫った新アテンザ。その背景も気になる
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:望月 浩彦
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インテリアはほぼ全面改良だ。キャリーオーバーしたのはステアリングホイールぐらいで、あとはほとんど新しい。インパネ、ドアパネル、シートという3大パーツは新設計だし、タッチスクリーン式ディスプレイは大型化、液晶メーターも新たに採用した。細かいところではルームミラーも美しいベゼルレスタイプに変わっている。その他、ナッパレザーを使った新型シートや、栓の木(せんのき)を使ったセンスのいいウッドパネルも素敵だった。
注目したいのは自動車用としては世界初採用となる「ウルトラスエード ヌー」。ドアとダッシュボードに使われている。同じ東レが製造するアルカンターラと比べると毛足が短く、光沢があるのが特徴で、今後様々なクルマに使われるだろう。
このように数多くのパーツが変更されているわけだが、いちばん伝えたいのはそれらが渾然一体となって生みだす上質な雰囲気だ。ギラギラの高級感ではなく、素材の質感や繊細な仕上げによる本物感、センスのよさ。クルマに限らず、いいモノを肌感覚で知っている人も満足できるインテリアに仕上がっている。残った課題はインフォテインメント。画面は大型化したものの、解像度やスクロールスピードなどに旧世代感が残るシステムがアップデートされれば言うことなしだ。
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