2.5Lターボを積む北米版「マツダCX-30」は完成度やパワフルさに魅力あり。課題はブランド力
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 200
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 200
2.5リッターターボは以前テストしたマツダ3と同じ印象で、2000rpm以下ではややトルク不足だが、3000rpmを超えたあたりからパワーを感じ、6000rpm近くまでスムーズに力強い加速を持続する。CX-30は空車重量1590kgとおよそ150kg増加しているが、スロットルに対する加速感の差はあまり感じない。
法定最高70mph(112km/h)のハイウェイでは十分なパワーを堪能する。この速度での乗り心地はフラットで快適、追い越し時のパワーも十分で、車線変更の挙動も安定しており、キャビンも静かで、コンパクトながら快適な移動空間が提供される。追い越し車線に飛び出してくる遅い車に出くわしたとしても、高速からのブレーキ性能も問題はない。
ハイウェイを降りて一般道路に入ると、路面の悪い道路で35マイル(50~60km/h)でのダンパーの応答性がやや不足気味で、スムーズさに欠けるのが気になった。ステアフィールはコラム式のEPSで、切りはじめのラバー感覚以外は問題なく、クリアな操舵性と路面インフォメーションが確保されている。コーナーではロールも少なく、ターンインもターンアウトも手首のわずかな動きでスポーティなドライブを気持ちよく楽しめた。
3ヶ月ほど前にマツダ3 2.5ターボを試乗した時に、“ターボ”というキーワードにスポーツ性を期待しすぎて、ちょっと肩透かしを食らった。しかし今回、CX-30で400kmほど走った印象は、意のままに取り回しができるパワフルなコンパクトSUVとして十分に魅力のあるというものだった。ただし北米市場でおよそ6000ドル(約65万円)の追加料金は、エクストラ装備を考えるとやや高い価格設定のような気がする。※北米での価格は2万9900ドル~3万3900ドル(約324~367万円)。
さて、冒頭に述べたマツダの北米市場での不振の要因だが、このテスト期間では十分な答えを引き出すことができなかった。しいて言えばリモコンキーの側面にある小さすぎるスイッチのデザインに象徴されるように、全体的に日常使い倒す道具としてのロバスト性(外乱に影響されにくい性能)が欠けているような気がする。
また、私の住む中西部ではマツダ専売の販売網がないことも問題かもしれない。というのはオハイオ州のコロンバスではスバル、ヒュンダイ、マツダを同じディーラーが扱っており、TVコマーシャルも同じ人が登場してスバルとマツダを勧めている。販売台数を考えると仕方がないと思うが、ここにもブランディングの問題があるかと思う。とくにスバルとまったく異なるヨーロピアン路線を走るマツダにとっては辛い現状である。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
スフィアライトから「純正LEDフォグパワーアップバルブ」が発売
明るい話題だけではやっていけない。メルセデスF1代表、終わらない苦戦から「チームが一歩踏み出す必要がある」
WRC育成2期生、初のターマック戦『クロアチア・ラリー』を完走。グラベルクルーとの連携も経験
どこがどう違う?ボルボの最新コンパクトEV「EX30」とレクサス「LBX」を徹底比較
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
レクサス、新型SUV「GX550」を今秋に発売! さらに100台限定で“オーバートレイル+”も先行抽選販売へ。
レクサスが新型「GX550」の限定モデル“OVERTRAIL+”を抽選で発売
F2王者プルシェール、F1参戦叶わなければインディカーフル参戦も視野に? オーバル挑戦にも前向き「チャンスがあれば当然やりたいよ」
ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
全国各地で地震が多発! クルマまわりの防災設備をさらに強化しつつ「モバイルトイレ」にも期待【連載 桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】
6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身