「誰かにやってほしかった…」 CX-80に課せられたデザインの制約と苦悩、違いを生み出す工夫とは?
掲載 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹、マツダ 89
掲載 carview! 文:編集部/写真:小林 俊樹、マツダ 89
マツダは8月22日、新型SUV「CX-80」を国内発表した。発売は今秋を予定している。
CX-80は、環境負荷の低減と安全性の向上、上級志向のユーザーニーズに応えるために新設計された「ラージ商品群」の第4弾。
ラージ商品群はCX-80のほかに、2022年に発売された2列シートSUVの「CX-60」、北米を中心に販売されている「CX-70」、「CX-90」の4車種で構成され、“群”の名の通りシャシーやエンジンなどのコンポーネント、基本骨格を同じにしながら、各仕向地に応じてキャラクターやボディサイズを変えている。
ざっくり分けると、偶数が主に日本や欧州向けのナロー系、奇数が北米などに向けたワイド系で、数字が小さい方がスポーティなキャラクターの2列シート車、大きい方が優雅さを強調した3列シート車となっている。
CX-60(ナロー/ショート):スポーティな2列シート車(日本・欧州向け)
CX-70(ワイド/ロング):スポーティな2列シート車(主に北米向け)
CX-80(ナロー/ロング):ラグジュアリーな3列シート(日本・欧州向け)
CX-90(ワイド/ロング):ラグジュアリーな3列シート(主に北米向け)
>>CX-80とCX-60のデザインの違いを写真でチェックする
ショートとロングの違いはホイールベース。CX-70、CX-80、CX-90のホイールベースは同一の3120mmとなっている。マツダの年間生産台数は約125万台(2023年)でトヨタのおよそ8分の1。この規模で完全新設計の大型SUVを4台市場に投入するには、できるだけ共有部品を増やすしかない。
しかも、ラージ商品群はマツダにとっても久しぶりの新規車種。決して失敗できない大きなチャレンジなのだ。当然投資コストも抑える必要がある。
◎あわせて読みたい:
>>【やっと…】マツダ命運握る3列シートSUV「CX-80」国内発表。秋発売で「CX-8」の後継になり得るか?
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