ミニマニア製ローダウンスプリングを比較試乗!

20mmダウンは絶妙なさじ加減

ローダウンスプリングとはノーマルスプリングの全長を短くしたもので、その変更だけで車高が変わる。ダンパーなど他の高価なパーツを変えないからこそ、安価に車高を下げられる。だが、実は単にスプリングを短くすれば良いという単純なものでもない。

メインスプリングはクルマの乗り味に大きく影響を及ぼすパーツで、短くし過ぎればストローク不足でギャップ通過時にガツンと大きな衝撃が入る。かといって、短いストロークを使いこなすべくスプリングの硬さを強化すれば、乗り味がガチガチになるのは当然で、さらにはグリップ力も犠牲になる。他にもダンパーとの兼ね合いで乗り味がフワフワしだすケースもあるが、この商品はそれら乗り味と見た目のクールさを両立するべく、バネ形状の工夫を含めて20mmの車高ダウンに収めているのが特徴だという。

車高を下げると、ストローク量が規制されることによる乗り心地の悪化や、駐車場に入る際にクルマの下回りをこするなど、快適性や実用性が犠牲になると思われがちだが、この商品は違う。

ノーマルと比べれば走行に多少は気を使うが、段差のある駐車場からの出口でも下回りをこすらずに出られる。20mmの車高ダウンは、これら実用性を犠牲にしないギリギリのレベルなのだと実感。そして驚きは、乗り心地。ノーマルモデルと乗り比べても、遜色ないレベルに仕上がっている。ノーマルとの比較試乗では、ギャップ通過後の振動の収まりに多少時間が掛かる印象を受けるが、単独で試乗している限りそれは気になるモノではなく、ノーマル同様にしなやかさとシッカリ感を両立していると感じる。

大袈裟なチューンをしないでクールなスタイルと走りを手に入れたい…そんなユーザーにはもってこいの商品ではないだろうか。